今日はちょっと気負って、新しい読書の形を提案してみたいと思います。それは「親子読み」。これは、私が入っているSNS「本カフェ」のフリーペーパー創刊号に私が書いた記事を基にしています。
「親子読み」とは私の造語で「親子で同じ本を読む」「その本のことを親子で話す」ことをいいます。小さな子どもを対象とした読み聞かせとは違い、時間的に一緒に読む必要はありません。対象の子どもも小学校高学年から大学生ぐらいまで、つまり意見の交換ができれば広く対象とします。
そして、本を読むこと自体よりも、読んだ本を薦めたり感想を伝えたりといった、親子のコミュニケーションの方に重きを置きます。SNS「本カフェ」のキャッチフレーズの1つは、「ページを閉じたら伝えたくなった」で、その伝える相手が一番身近な家族であったらどうだろう、と思ったことが「親子読み」を思い付いたきっかけです。
私の家でも、私が読み終わるのを娘が待ち構えていてすぐに読んでしまうことがあります。そんな時には本の話題で会話が弾みます。そんな「親子読み」にオススメな本が「精霊の守り人」から始まる「守り人」シリーズです。「アジアン・ハイ・ファンタジーの旗手」と形容される著者の代表作です。
本書が「親子読み」にオススメな理由は、まずストーリーが巧みで面白く読みやすいこと、そして年齢や性別を越えた読者への魅力があることです。本書は児童書に分類されますが大人にも読み応えがあります。
いや、このような消極的な言い方では充分ではなく、大人にも積極的に訴えてきます。本書には、国の成り立ち、自然に対する畏敬、宿命、親子、仲間など様々なテーマの問いかけがあるのです。子どもは子どもなりに、大人は大人なりに感じることが必ずあり、伝えたいことができるはずです。
最後に、「年齢層や性別を越える」「精霊の守り人」とそれに続くシリーズは、「親子読み」だけではなく、「夫婦読み」「友達読み」「仲間読み」等にもオススメです。
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おはようございます。Tucker です。
結果的になのですが、最近「夫婦読み」が始まりました。
僕がちょくちょく本を買ってくるので、ヨメが興味を持ったようです。
ヨメはカウンセラーをやっているので、職業的な話(「白鯨」の
エイハブ船長には入院をすすめるなど)になることもあるのですが、
なかなか面白いですね。
Tuckerさん、コメントありがとうございます。
「夫婦読み」もいいですね。そもそも不仲な夫婦ではあり得ないので
同じ本を読んでるってだけでも、良いしるしだと思います。
ただ、どこに意見の対立が潜んでいるか分からないので、お気をつけて(笑)
エイハブ船長の執念は確かに病的でしたねぇ。
でも、寝椅子に横たわってカウンセリングを受ける船長はちょっと想像
できない。..いろんな話が飛び出すものですね。