読書感想文の宿題に思うこと

 このブログのアクセス記録を何気なく見ていたら「夢をかなえるゾウ」の記事の固定URLを検索語にしたアクセスが2件ありました。不思議に思って調べると「読書感想文の書き方 パクリと文例 中学生編」というサイトに行きあたりました。まぁ、そこの「夢をかなえるゾウの読書感想文の例」という記事で、このブログのURLが紹介されていた、というのが不思議の種だったようです。
 アクセス記録を調べると、「夢をかなえるゾウ」は1年半近く前の記事にも関わらず、ここ1週間ではトップページを除くと4位のアクセス数を稼いでいます。過去4カ月まで期間を広げると53位ですから、ここ最近で急にアクセスが増えたことが分かります。さらに調べていくと、ここ1週間の検索ワードは「読書感想文」がダントツの1位。2位の「書評」の5割増し以上あります。

 読書感想文を書くのにネットで検索してみる人が多くいることが分かります。「パクリ」は論外ですが、良くないことだ分かっているでしょうから、逆に害はないかもしれません。それよりも気になるのは、ネットで他人の感想を読んでから感想文を書くこと。なぜなら、そうして書いた感想や意見は、自分のものなのか他人のものなのか曖昧になってしまいます。にも関わらず当人は「自分の意見・感想」だと思い込んでしまうのは危険ではないでしょうか?
 かく言う私もレビューを書く時にネットで検索します。出版データや著者の発言などの事実関係を確認するためなのですが、結果的に他人の感想を読むことにもなります。それである時から、感想の部分を書いてから調べるようにしています。

 宿題の読書感想文については「指導もなく」「強制的に」書かせて「評価する」ことに異議を唱える方がいらっしゃることは承知しています。特に「評価する」に対する異議は、私も共感する部分がなくもないです。
 しかし、問題はあるにしても、子どもたちが本を読んで「自分はどう思ったのか」を改めて考えて、自分と向き合う機会を持つのは良いことだと思います。なぜなら、将来のいつかは「自分はどう思うのか?どうしたいのか?」を考えなければならないことがあるでしょう。その時には検索をしても答えのページは見つからないのですから。

2つのコメントが “読書感想文の宿題に思うこと”にありました

  1. まなせ

    子供に読書感想文を書かせるのは難しいですね。自分も子供の時分は苦手でした。感想文なのに、本の「感想」と「紹介」の間で揺れ動いていた気がするし、なにか立派なことを書かなくてはいけないと思いこんでいたのかもしれません。すなおに「自分が読んで面白いと思った本を他人にも読んでもらう」くらいを目的に書けると良いのですけれどね。指導というか、方向性のアドバイスは必要かなと思います。

  2. YO-SHI

    まなせさん、コメントありがとうございました。

    「読書感想文が苦手」という子どもは多いようですね。
    感想といっても「面白かった」「かわいそうだった」のような
    文節単位の言葉しか思い浮かばなかったり、そもそも長い文章を
    書くことが難しかったり、まなせさんのように「立派なことを..」
    と構えてしまっていたり。

    うちの娘もどちらかと言えばまなせさんタイプです。聞けば
    ものすごく立派なことを考えているようなのですが、原稿用紙を
    前にして何から書いていいかわからないで煮詰まっていました。
     

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