著 者:ダレン・シャン (訳:橋本恵)
出版社:小学館
出版日:2002年1月1日初版 2004年1月第11刷
評 価:☆☆☆☆(説明)
ダレン・シャンシリーズの第三巻。
半バンパイアのダレンが、師匠のクレプスリーとヘビ少年のエブラとともに、サーカス団を離れてクレプスリーの仕事のためにある町に来た。この町は、クレプスリーの故郷で、町の人々を守るために帰ってきたのだ。そこで、バンパニーズ(バンパイアから枝分かれした種族)と対決する、というストーリー。
この巻は、1つの完結した話でありながら、次への展開のための布石にもなっている。バンパイア将軍や、バンパニーズの存在など、新たなプロットが出てくる。あとがきによると、この後4巻から6巻までがこのプロットを基にした大きなストーリーになっているらしい。
今回も少し残酷なシーンはあるが、前巻のような不快で必然性に疑問があるようなものでないので少し安心した。展開もサスペンス調で面白くなった。
もっとも、ダレンが危機を脱するのに、あまりにも都合よく行き過ぎる感じがした。計画が一度も破綻せずに成功しまう。著者もそう思ったのか、「今回の計画は一か八かの賭けだった」「もし....なら...」などと、うまく行き過ぎたことをダレン自身に告白させてしまっている。
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