サークル・オブ・マジック(1)(2)

書影
書影

著 者:デブラ・ドイル/ジェームズ・マクドナルド (訳:武者圭子)
出版社:小学館
出版日:(1)2002年12月10日初版 (2)2003年4月10日初版
評 価:☆☆☆☆(説明)

 少年魔法使いの成長物語。(1)は「魔法の学校」、(2)は「邪悪の彫像/王様の劇場」という副題が付いている。魔法学校やら昇級試験が出てきて、ハリー・ポッターと比べられるのも仕方ない。ハリー・ポッターの舞台が主に学校であるのに比べて、こちらは魔法修行の冒険が舞台なので、展開にバリエーションがあって、その分伸びやかな感じ。
 主人公のランドルは、領主の息子という立場を捨てて、魔法使いになろうとした生い立ちがある。また、本来なら落第するところを、特例で救われるほどの魔法の才能があるらしい。しかし、その才能を裏付けるエピソードや伏線がまだないので、少し深みに欠ける感じが否めない。3巻で終了だそうだが、この辺りはもう少し掘り下げられるのだろうか?
 そういった少し意地悪な見方を脇に置けば、テンポは良いし、ストーリーは面白いし、一気に読めて楽しめる。子どもにも大人にもおススメ。

 にほんブログ村「ファンタジー」ブログコミュニティへ
 (ファンタジー小説についてのブログ記事が集まっています。)

 人気ブログランキング「本・読書」ページへ
 にほんブログ村「書評・レビュー」ページへ
 (たくさんの感想や書評のブログ記事が集まっています。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です