著 者:C.S.ルイス (訳:瀬田貞二)
出版社:岩波書店
出版日:1966年5月28日初版 1986年6月10日第25刷改版 1990年12月15日第30刷
評 価:☆☆☆☆(説明)
C.S.ルイスは、英国ファンタジーの巨匠の一人とされる。オックスフォードでトールキンとも親交があった。本書は、ナルニア国という、向こう側の世界を描いた7作品の1番目。
こちら側とあちら側の2つの世界がある。トンネルや鏡や穴を抜けると、2つの世界を行き来することができる、つまりパラレルワールド。「不思議の国のアリス」から「千と千尋の神隠し」まで、多くの作品に取り入れられた設定。この作品では、衣装ダンスが2つの世界を結んでいる。
向こう側のナルニア国では、大変なことが起きていた。魔女が年中真冬にしてしまって、しかもクリスマスが来ない。ここに、屋敷の衣装ダンスを通って4人の兄弟が入り込んでしまう。しかも、その4人は、ナルニア国の運命の重要なカギを握っている。
冒険譚として、すごく面白い。4人の子どもの性格付けも良く描き込まれている。子どもが主人公だけに、子どもたちは感情移入しやすいだろう。動物が話したり、向こう側に国があったり、アリスに近い感じかも。
ところで、このC.S.ルイスもトールキンもルイス・キャロルも、ハウルのジョーンズ(ジョーンズはトールキンに師事していたらしい)も、みんな英国の作家。ハリー・ポッターのローリングが英国人なのも必然か。7巻シリーズなので続きも読みたい。
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