Harry Potter and The Half-Blood Prince(ハリー・ポッターと謎のプリンス)

書影

著 者:J・K・Rowling
出版社:ARTHUR A LEVINE BOOKS
出版日:2005年7月 First American Edition
評 価:☆☆☆☆(説明)

 言わずと知れたハリーポッターシリーズの第6巻だ。残すところあと1巻。話はいよいよ大詰めを迎えて…と、期待して読み始めた。しかし、なかなか大詰めを迎えない。長々とロンとハーマイオニーが仲良くなったり、ケンカしたり。ハリーがダンブルドアからヴォルデモートの過去を学んだり。学園もののような展開が続く。
 念のために言っておくが、読み終われば確かにストーリーは急展開し、最終巻でどうなるのか、全てのナゾは明らかにされるのか…という期待をみなぎらせて終わる。期待通りだ。だからこそ、学園ものの部分は、本当に必要なのか?そもそも7巻も必要なのか?1巻がこんなにぶ厚くなくてならないのか?(652ページ、前巻にくらべれば3/4になってはいるけれど)という疑問がわく。

 ダンブルドアは、ヴォルデモートにはなくて、ハリーにある力として「愛」と言っている。それが最後に打ち克つと言っているのだけれど、そのような展開になるのだろうか?ダンブルドアの「人を信用する傾向」は、今回に限って言えば、良い結果にならないのだけれど、これは誤っていたと、否定されてしまうのか?あと1巻、どんな終わり方をするのか、とても気になってきた。

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