著 者:梅田望夫
出版社:ちくま新書
出版日:2006年2月10日第1刷 2006年3月10日第5刷
評 価:☆☆☆☆(説明)
2年余り前に1度読んだ。良い本に巡り合ったと思う。さすがにベストセラー。いや、ベストセラーは、特に新書のベストセラーは、あてにならない。比較的安いからなのか「売れている」という評判を聞いて買う人が、売上部数を雪だるま式に増やすらしい。読んでみたら、茶飲み話を口述筆記で本にしたようなのだったりするから。
「Web2.0」という言葉が話題になっている。いや、なった(既に過去形)。コンピュータの世界では、常に何か旬な言葉というのがあり、実態より言葉が先行して独り歩きすることが多い。「Web2.0」という言葉も明確な定義を試みようとする人は多いが、もはや好き勝手に使われてしまっている。
著者も、「Web2.0」の本質として定義めいたものを述べているところがあるが、その部分よりも、本書の中であげた様々な具体事例こそが、「Web2.0」を的確に指し示していると思う。
次の10年の3大潮流として「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」の3つをあげている。特に「チープ革命」は、革命というだけあってインパクトが大きい。
何かをするコストが限りなくゼロに近づく。「1円ずつでも、1億人からもらえたら1億円稼げる」という無邪気な発想がある。1円ならたいていの人は抵抗なくくれそうなもんだが、問題は1円をもらうために1円以上のコストや時間がかかるため、「無邪気な発想」だったのだ。しかし、コストがゼロになれば、意味のあるビジネスになるかもしれない。
Googleについての分析は秀逸だ。「世界中の情報を整理し尽す」という構想が現実に近づくことで、世界が一気に変わる。Googleが只の検索エンジンだと思ったら大間違いなのだ。
人気ブログランキング「本・読書」ページへ
にほんブログ村「書評・レビュー」ページへ
(たくさんの感想や書評のブログ記事が集まっています。)
ウェブ進化論
今話題の、「ウェブ進化論」(梅田望夫:ちくま新書)を読んだ。 グーグルは、元々はベンチャー企業として、1998年に米国シリコンバレーに、スタンフォード大学の大学院生であった二人の若者により設立された会社である。これまで、グーグルについては、検索エンジンに……
私もずいぶん前に読みましたよ!
だいぶ衝撃をうけたのを覚えています。
グーグルってほんとにすごいですよね♪
002 ウェブ進化論 ★★★★★
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる梅田 望夫 (2006/02/07)筑摩書房 この商品の詳細を見る
この本読んでみて
自分はけっこう古い考え方…
えみさん、コメントありがとうございます。
ホントは、この本のように、これからこうなる!という本を、少し経ってからもう1度読むのは少しイジワルですね。
でも本書に関しては、分析や予想がよく当たっていて、さらにビックリ、という感じです。
こんにちは追星鮎夢と言います。
小説「安田川」ヨロシクお願いいたします。
http://sky.ap.teacup.com/yasuda/
また、「鮎釣り師のひとり言」もヨロシクお願いいたします。
http://sky.ap.teacup.com/hfgayu/