感動の条件 序章

書影

著 者:田原実 絵:笹原金賀
出版社:インフィニティ
出版日:2011年7月30日第1刷発行
評 価:☆☆☆(説明)

 本書は、株式会社インフィニティが発行している「感動コミック」シリーズの第8弾。株式会社インフィニティ様から献本いただきました。感謝。

 このコミックは、大分県中津市の「天’sダイニング 陽なた屋本店」他の飲食店を経営する永松茂久さんの物語。小さいころからの夢だったたこ焼き屋「天までとどけ。」を26歳で開店し、その後、生涯納税額日本一の大商人、斎藤一人氏と出会うまでを中心に描いている。

 一見してサクセスストーリーだ。小学生の頃から「絶対たこ焼き屋になる」と決めていた永松さんが、様々な「ビジネスの先輩たち」(一番の先輩は永松さんのお父さんだ)の導きによって、全国からお客さんが集まる繁盛店のオーナーになっていく。
 もちろん、何もしない若者を導いてやるほど、ビジネスの世界は甘くない。永松さんに、「たこ焼き屋になる」という、がむしゃらとも言える真っ直ぐな熱意と努力があればこそだ。時には厳しく時には優しく力になってくれる大人を、永松さん自身が引き寄せたと言える。

 私としては、このサクセスストーリーだけで十分に面白いのだけれど、これだけでは「感動コミック」には物足りないらしい。詳しくは言えないけれど、感動の勘所は別にある。店の名前の「天までとどけ。」は、ある人に向けたメッセージだ、とだけ紹介しておく。(このブログで何度か書いているが、こういうのは私は必ずしも良しとしないのだけれど)

 永松さんには「感動の条件 」というDVD付の著書がある。私は読んでいないのだけれど、想像するに、本書はその著書に至るまでの部分に焦点を置いた物語、という意味で「序章」なのだろう。

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