「稼げる男」と「稼げない男」の健康マネジメント

書影

著 者:水野雅浩
出版社:明日香出版社
出版日:2016年8月19日 初版発行
評 価:☆☆☆(説明)

 著者の水野雅浩さまから献本いただきました。感謝。

 まずは著者の紹介。著者は、介護サービス事業の全国展開に携わった後、香港で高級日本食レストランの立ち上げに参画。そこで世界のビジネスエリートとの交流を深め、「健康マネジメント」の概念に触れる。アンチエイジングサプリメントの商品開発にも携わり、これらのキャリアを生かして「健康マネジメント」のセミナーや企業への助言などを行っている。

 ビジネスマンとして世界で通用する「稼げる」人材は、「若々しく」て「太らなく」て「疲れない」人で、そのための土台となる「健康」を保つことが「健康マネジメント」の目的。そのためには「食事」「睡眠」「運動」「ストレスケア」の4つの分野の底上げが必要、とのこと。というわけで、この4つに「基本習慣」を加えた5つの章に分けて、「稼げる男」の習慣を、本書では50項目紹介している。

 全部の項目に「稼げる男は○○で、稼げない男は□□」というタイトルがついている。例えば「稼げる男は腹八分目にし、稼げない男は満腹にする」とかだ。その他には「~は階段を使い、~はエレベーターを使う」「~はシーツを替え、~は枕カバーも替えない」「~は自然に触れ、~は人工物に囲まれる」などなど。

 例として挙げたものを見て「当たり前じゃない?」と思った方も多いだろう。そう、全部ではないけれど50項目の大部分は、誰でも知識としては持っている「健康にいいこと」だ。「~はいい油を摂取し、~は悪い油を摂取する」なんて、「いい/悪い」と言ってしまっていて「そりゃそうだろ!」と突っ込みたくなるものもある。

 当たり前であっても、それでも私はこの本を読んでよかったと思う。社会人になって30年になり、仕事で成果を出すには健康であることが必要で、その健康は意識していないと手に入らないことは、実感として分かっていた。分かっているのに、私に足りなかった「具体的な習慣」が、この本にはたくさん書いてあるからだ。それを読んで新しく始めてみたこともある(願わくば、習慣になるまで続きますように)。

 最後にひとつ、心に残った言葉を。「食事は、空腹を満たすためだけではなく、栄養素をとり入れ(るためのもの)」。私が口から入れたものだけで私は作られる。

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2つのコメントが “「稼げる男」と「稼げない男」の健康マネジメント”にありました

  1. 水野雅浩

    著者の水野雅浩です。

    ブログでとても好意的に取り上げて頂きましてありがとうございました。
    まさに知っているけれど、実行できているか、という点を伝えたかった事でしたので
    背中を押された感覚になりました。

    今後ともよろしくお願い致します。

    水野雅浩

  2. YO-SHI

    水野雅浩さま、著者自らのコメントありがとうございました。

    この本は本当にためになったし、気付きも多くありました。
    よい本をいただき、こちらこそ感謝しております。

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