著 者:すずき孔 監修:平山優
出版社:戎光祥出版
出版日:2016年1月10日 初版初刷発行
評 価:☆☆☆☆(説明)
昨年の大河ドラマ「真田丸」はとても面白かった。視聴率もよかったようだ。主人公は真田信繁(幸村)だったけれど、前半はその父の昌幸の見せ場が数多くあった。
実は、真田家の物語は、昌幸の父の幸綱(幸隆)から始めて、昌幸と信幸(信之)・信繁の兄弟へ至る「真田三代」として語られることも多い。本書はその「真田三代」マンガで紹介する。監修は「真田丸」の時代考証を担当した平山優さん。
真田三代には物語にしやすいエピソードや人物が数多くある。(1)武田・村上に奪われた真田の郷を、武田に臣従することで取り返した、真田家の祖である幸綱。(2)幸綱の息子たちで、勇猛さで知られた信綱と昌輝の兄弟(昌幸の兄たち)。信綱と昌輝が長篠の戦いで戦死したのちに家督を継いだ昌幸。
ここから先が「真田丸」で描かれた時代。(3)昌幸が徳川軍を二度にわたって退けた上田合戦。(4)大坂の陣で家康を追い詰めた信繁。(5)明治維新を越えて現在まで続く松代真田家の祖となった信幸(信之)。(6)これに信幸の妻である小松姫のエピソードを加えた6つの物語を、本書ではテンポよく時にユーモアを交えて紹介する。
すごく面白いので、「真田丸」で真田家のことに少しでも興味を持った方は、ぜひ読んでほしい。人物事典や史跡案内、エピソード集、年表などの「資料編」つき。
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