ダークエルフ物語 ドロウの遺産

書影

著 者:R.A.サルバトーレ 監訳:安田均 訳:笠井道子
出版社:アスキー・メディアワークス
出版日:2008年11月14日 初版発行
評 価:☆☆☆(説明)

 私はファンタジーが好きで、海外作品もけっこう読んでいたのだけれど、ここしばらくは遠のいていた。本書のことも知らなかったのだけれど、シリーズが何巻かあるし、パラパラと読んだところ面白そうだったので、読むことにした。

 主人公はドリッズト・ドゥアーデンという名のダークエルフ。ダークエルフというのは、地下世界に棲む邪悪な種族。その世界は裏切りや謀略が渦巻く。ただしドリッズトは、そんな故郷と同族を捨てて地上世界に出てきている。

 ドリッズトは地上世界で、ドワーフの王や蛮人の友人や、人間の女性などの仲間を得て、争い事が絶えることはないまでも、それなりに穏やかな暮らしを得ていた。だたし、故郷の地下世界は、そんなドリッズドを放っておく世界ではなかった..。

 エルフにドワーフにゴブリン、魔法に召喚魔獣に魔法の武具。ダンジョンでの息もつかせぬ戦い。まさにファンタジーの王道のような物語だった。主人公が邪悪な種族の出自で、その同族から狙われる、という設定は「デビルマン」のようでもある。

 期待通りに面白かった。他のシリーズも読んでみようと思う。ただひとつ迂闊なことに、本書がシリーズ第1巻ではなかった。どうりで物語の随所に回想が度々はいるはずだ。これは最初に戻ってみた方がよいだろう。

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