著 者:荻原規子
出版社:角川書店
出版日:2011年10月31日 初版発行
評 価:☆☆☆(説明)
「レッドデータガール」シリーズの第5巻。第4巻で準備が進んだ学園祭当日の2日間を描く。
主人公の鈴原泉水子が在籍する東京郊外の鳳城学園の学園祭。今年のテーマは「戦国学園祭」で、「風雲わたあめ」とか「下剋上焼きそば」とかの模擬店は、まぁ「ありがち」としても、全校生徒が戦国時代の装束で行うフィールドゲーム「戦国合戦」は、手の込んだ大掛かりな催しだ。
この学園には、陰陽師の集団と忍者の組織が活動している。これらの覇権争いが、この学園祭の裏では進行していた。泉水子自身も「姫神憑き」という、その身に神が降りる体質で、彼女を守るために、山伏たちもいる。陰陽師のリーダーは泉水子の取り込みに動く。
物語のクライマックスは「戦国合戦」。六百数十名いる全校生徒が参加するので、ただでさえ混乱が予想される。さらに陰陽師やら忍者やらがあれこれ画策するし、泉水子の能力がちょっと覚醒するしで、大混乱に陥る。その大混乱のさなかに泉水子は...。の周辺ではもう少し静かだけれど深刻なことが起きていた。
これまで結末に向かって、比較的真っすぐに進んできたように思うけれど、今回はちょっとその道がねじれて、この先どうなるのか分からなくなった。残すはあと一巻。どうなるのだろう?
どうなるのだろう?と言えば、泉水子と山伏の相良深行の関係も、ますます甘酸っぱさを増してきた。
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レッドデータガール,新刊が出た(7巻目)ので読みたいなと思っていたところです。
学園祭,とても楽しそうですよね。ちょっとこの学校は怖いですけれど。
yokkoさん、コメントありがとうございます。
新刊が出たんですね!それはうれしい情報です。
学園祭は、そのへんのイベントなんか太刀打ちできないぐらい豪華で大掛かりです。
たぶん予算も潤沢にあるんだな、なんて無粋なことを思ってしまいます(笑)