ねらわれた星 星新一ショートショートセレクション

書影

著 者:星新一
出版社:理論社
出版日:2001年11月初版
評 価:☆☆☆(説明)

 星新一のショートショート19編が収められている。著者は1997年に亡くなっているので、これは過去の新潮文庫を底本とした、言わば復刻版。
 中学生ぐらいの時に、ショートショートを好んで読んだ記憶があるので、1編ぐらいは覚えているかと思ったけれど、どれも覚えていなかった。
 中学生の頃は、最後のオチやドンデン返しが面白くて読んでいただけだけど、この本には環境問題を扱った「おーいでてこい」や、人間関係を皮肉った「肩の上の秘書」などなど、風刺の効いたものが多い。ひょっとして星新一の持ち味はこんなところにもあったのかも知れない。
 それにしても、ショートショートという分野は、星新一氏が確立したものだが、その後誰かが受け継いだという話を聞かない。惜しい気がする。

 にほんブログ村「SF小説」ブログコミュニティへ
 (SF小説についてのブログ記事が集まっています。)

 人気ブログランキング「本・読書」ページへ
 にほんブログ村「書評・レビュー」ページへ
 (たくさんの感想や書評のブログ記事が集まっています。)

2つのコメントが “ねらわれた星 星新一ショートショートセレクション”にありました

  1. kova

    こんばんは

    星新一は私も昔夢中になって読みました.
    「おーいでてこーい」とか「ボッコちゃん」とか未だに覚えています.
    「世にも奇妙な物語」で映像化されたりしてますが,最近はNHKでアニメが放映されているようですね.

    >それにしても、ショートショートという分野は、星新一氏が確立したものだが、その後誰かが受け継いだという話を聞かない。

    確かに聞きませんね.とてもおもしろいジャンルだと思うのですが.もったいない話です.

  2. YO-SHI

    kovaさん、コメントありがとうございます。

    覚えておられるものもあるんですね。
    私は、どういうわけか、1つも覚えていませんでした。
    ショートショートをよく読んでいたのだけは確かで
    それは覚えているのですが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です