著 者:佐藤勝彦
出版社:宝島社
出版日:2008年7月7日 第1刷 2009年8月10日 第5刷
評 価:☆☆☆(説明)
今年は条件が良いらしく10月にオリオン座、11月にしし座、12月にふたご座と、何度も流星群が観測できる機会があり、星空を見上げることが多かった(残念なことに流れ星には出会えなかったけれど)。そうでなくても冬は空気が澄んでいて、オリオン座という分かりやすい星座が長く南の空にあるので、何気なく星空を見上げる回数も多くなる。
その星空を見上げて思索を巡らせた、神話から古代・中世の哲学者や天文学者、そして現代の物理学者らの様々な人々のことを、ソフトな口調で丁寧に紹介した本が本書だ。取り上げられるテーマは、古代インドの巨大なヘビとカメの上に乗った宇宙観から、プラトン・アリストテレスを経て、相対性理論や最新の「十次元空間に浮かぶ膜宇宙」論まで、多彩で幅広い。
著者は東京大学の教授で宇宙物理学者、本書後半にある最新の宇宙論の研究者で言わば最先端を走る方だ。前半の神話や哲学者らの話は専門外かと思うが、想像するに著者の中では、神話も宇宙物理学も違和感も断絶も無く、一枚の織物のようにつながっているようだ。読んでいる方の頭にもスッと入ってくる。
「世界を知りたいという思いは、自分が何者なのかを知りたいという思いと同じ」という言葉が本書にある。「夜」が無ければ宇宙のことは分からなかった、おそらく考えられもしなかったに違いない。また日中は忙しくて、思索の時間には向いていない。だから、宇宙に思いを馳せるのも自分を見つめるもの夜に限る。
そこで、ということなのだろう。本書は眠る前の一時の語りの形で、第一夜から第七夜までの七つの章で成っている。各章は「それでは、今晩はこの辺りで。おやすみなさい。」で終わる。その趣向に乗って、眠る前の20分を本書に充ててみてはいかがだろう?
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(たくさんの感想や書評のブログ記事が集まっています。)
こんにちは、突然お邪魔します。 民主党が政権交代して、よい事もありますが、外交や安全保障は混乱しています。
特に天皇陛下への小沢さんの強制会見要求ははたして日本人としての立場からの要求なのか
首をかしげざるを得ません。
そして民主党内の旧社会党議員は「外国人住民基本法」を通そうとしています。
この法案は5年間不法にでも滞在していれば、国籍を与え、選挙権や生活保護も日本人と同じに与えようとするものです。
なぜこれほど優遇するのでしょうか。又日本を我々が知らない間に社会主義国に作り変えるようです。
今の不況下、お金を使うなら我々のために使って欲しいものです。
もし、あなたの、あるいは将来のお子さんの事をお考えなら、ぜひ下の語を検索して調べてみてください。
色々な意見があることを知る事はけして無駄にはならないと思います。 失礼しました。 松田
「チャンネル桜動画 」
「 国民が知らない反日の実態 」
読ませていただきました。
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こんにちは。Tucker です。
今年は流星群の条件がよかったようですね。
夜空ではないですが、皆既日食もあったので、空を見上げた人もいつに
なく、多かったことと思います。
世界天文年でもあったので、関係者は忙しい思いをしたことでしょう。
天文関係には興味があるので、この本も気になっていましたが、読んで
いない本の山に阻まれていました。
こういう本を読んだ上で、本物の夜空を眺めるといつまでも見ていたい、
という気持ちになってきますね。
ちなみに数年前の夏、北海道へ行った時、星空見物をしました。
埼玉の基準では「星がたくさん見える」だったのが、ペンションの人に
「今日は雲で星があまり見えない」と言われ、愕然としたのを覚えて
います。
アシュトンさん、コメントありがとうございます。
読んだ本の感想などがあれば、教えてくださると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
Tuckerさん、コメントありがとうございます。
天文関係に興味がおありなんですね。
この本は「天文のことはよく分からないけれど、星を
観るのは好き」っていうぐらいの人が対象のようです。
私がまさにそんな感じなので、結構たのしめました。
北海道は別格なのでしょうけれど、10年ちょっと
前の冬に東京から長野に引っ越して来て、星がきれいに
見えることにちょっと嬉しくなりました。
(さすがに住宅地では、たくさん見えるわけではないん
ですけれど)
■書評■ 眠れなくなる宇宙のはなし
「宇宙」と書いて「そら」と読んでしまいそうになることも少なくないけれど、真面目に「宇宙」については関心がある。
本書でも「95パーセントは正体不明」とされているとおり、まだまだ分かっていないことが多い分野であるけれど、それが故に、そこには夢もロマンもあるわけで。…