著 者:ダビッド・J・シュワルツ 訳:桑名一央
出版社:実務教育出版
出版日:1970年7月25日 初版第1刷発行 2004年9月25日 新訂初版第1刷発行
評 価:☆☆☆(説明)
「本が好き!」プロジェクトで献本いただきました。感謝。
本書の内容は、著者によるまえがきでうまく説明されている。大きく考えれば「幸福の点で」「成功の点で」「収入の点で」「友人の点で」「人に尊敬される点で」大きく生きられる。もう少し具体的に言うと、何かをする時に、「○○だから難しい(できない)」とは考えずに、また「まぁせいぜいこのくらいだろう」とは考えずに、ムリめでも強い信念を持って目標を立てれば、(魔術のように)それが達成できるということ。
つまり「心の持ちよう」が、考えだけでなく行動や態度にも影響して結果につながる。また、外見や態度を整えれば(自分のだけでなく周囲のも)気持ちも変化する。内面と外面は相互に作用するので、良いスパイラルに乗れば、ドンドン向上していくというわけだ。
しょぼくれていては負のスパイラルに陥いる。だから、自信がある人のように「集まりでは前に座り」「相手の目を見る習慣を付け」「歩くときは顔を上げて25%速く歩き(!)」「会議では進んで話し」「大きくほほえみ」なさい、という。さて「それならできそう」と思うか、「それができたら苦労しない」と思うか。「できそう」と思う人は、すでに第1段階クリアだ。
本書のような「自己啓発本」に何を求めるかは人それぞれだろう。一気に成功者になる秘訣?今の自分を変えるためのヒント?人生の指針?私は「ちょっと役に立つことの1つでもあれば..」ぐらいの気持ちで読んでいる。今回見つけた「ちょっと役に立つこと」は、「一流の人とつき合いなさい」という部分だ。
「良い刺激を受ける」というメリットももちろんあるが、それ以上に「支援者」としての位置づけは大きい。人それぞれに「してあげられること」が違う。同じぐらいの好意によるものでも、一流の人の支援が受けられれば、グンと目的に近づける。とまぁ、こんな他人まかせなことを言っているようでは、大きく生きるのは難しいのかもしれない。
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