著 者:さくら剛
出版社:サンクチュアリ出版
出版日:2011年12月10日 発売
評 価:☆☆☆(説明)
出版社のサンクチュアリ出版さまから献本いただきました。感謝。
はじめに言っておきますが、この本は、バカバカしい本です。冒頭から直截な物言いで失礼したけれど、これは本書の「まえがき」の1行目の文だ。本書は「光の性質」「相対性理論」「量子論」「宇宙」「進化論」など、物理学などの「科学」の各分野をテーマとした本。その本がどうして「バカバカしい」のかと言うと、「その方が楽しく読んでもらえる」と著者が考えたかららしい。
その反面として、学校の物理学の教科書はつまらない、市販されている「○○学入門」には、「「○○学入門」入門」という本が必要だ、と著者は言う。私を含め、物理学の授業に落ちこぼれてしまった人は多いだろうから、ここの部分は首肯する人も多いだろう。でも「バカバカしい」のは「楽しく読める」だろうか?
例えば光の性質を説明するのに、「照明から発射された光の粒は、少女のしっとり首筋に当たるとそこでプヨーンと跳ね返り...」とか、「...ある意味これはA子ちゃんの唇と俺の眼球との間接キスということに」と妄想全開の例え話をする。どうだろう?楽しく読めそうだろうか?かなりのキワモノには違いない。性に合わない人にはオススメできない。私?私はこういうのが嫌いではないので、楽しく読めた。
ただ「楽しく読めた」としても「よく分かった」とはならない。本書で取り上げたテーマはどれも奥深い研究課題で、「よく分かる」ためには、知識をひとつひとつ積み重ねる必要がある。だから難しくてよく分からないことはやっぱり分からない。著者自身もよく分からないこともあるようで、それももちろん分からない。
つまり本書は「よく分かる入門書」ではない。本書の役割は「よく分かる」ことはではなく、取り上げたテーマのうちの1つでも、「なんじゃそりゃ~~!!」と思って興味を持ってもらうことだ。
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初めてブログを拝見しました
率直なご意見で気に入りました
私は最近「量子力学が明らかにする存在、意志、生命の意味」という本を書いたのですが、量子力学には実に重要なメッセージが隠されているということを述べています。量子力学の本質を理解いただけると思います。高校生にも分かる言葉で読み物風に書いています。是非ご一読下さい。
どうぞよろしく。
ドラエモンfさん、コメントありがとうございます。
「量子力学が明らかにする存在、意志、生命の意味」の著者の方なんですね。
ネットで本の紹介を検索して読みました。なかなか面白そうな内容なので
入手できれば読んでみたいと思います。
ご興味をお持ちいただき有り難うございます。
Amazonで購入いただければ最高ですが、カスタマーレビューをAmazonにのせていただくということで、私の本をお貸しします。住所とお名前をお知らせ下さい。
ドラエモンf
ドラエモンfさん、コメントありがとうございます。
本をお貸しいただけるとのこと、誠にありがとうございます。
送り先をメールにてご連絡いたしました。よろしくお願いいたします。