著 者:山﨑拓巳
出版社:サンクチュアリ出版
出版日:2012年12月25日 初版発行
評 価:☆☆☆(説明)
出版社のサンクチュアリ出版さまから献本いただきました。感謝。
皆さんは本書のタイトルに、どういう印象を持つだろう?帯には「読むだけで嫌いな自分ががらっと変わる本」と書いてある。性格をがらっと変えるなんて、そんなことできっこない、と懐疑的に見る人が多いのではないだろうか?少なくとも私はそうだ。
そもそも「何かが簡単にできる」という話を、私は信じていない。だから本書のように「なりたい自分になれる」という本だけでなく、「~する魔法の言葉」「一瞬で~する」という本も信用できない。もちろん期待もしていない。
こんなネガティブな先入観を持って本書を読んだのだけれど、これが意に反して良かった。ただし、誤解を与える前に断っておくと、本書を読んで性格をがらっと変えることは、やっぱり難しいだろう。性格というのは、そんなお手軽なものではないと思う。
それでも「良かった」。本書には、何かの機会のちょっとした反応や行動が紹介されている。例えば、気になる人とお近づきになるには、「(その人に)そーっとお願いごとをする」。そんな感じで「悩みから抜け出すには?」「うまく話を切り出すには?」「人から信頼されるには?」などなど全部で56項目。
56もあれば、全部をすんなり受け止められるわけではないけれど、明日からいや今からでもすぐできるものばかりだ。そんなお手軽なことだから、効果も劇的なものではなく、周囲のちょっとした変化ぐらいしか期待できない。でも、結局のところちょっとした変化の積み重ねでしか、自分も周囲も変えられないと思えば、これが近道なのかもしれない。
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