著 者:小野不由美
出版社:講談社
出版日:2001年1月15日 第1刷発行 2003年3月7日 第10刷発行
評 価:☆☆☆☆(説明)
「キアズマ」の記事のコメントで、あまねママさんにおススメいただいた、「十二国記」シリーズの第1作。おススメいただいた時に、ちょうど図書館で予約したところだったという、不思議な巡りあわせもあり、さっそく読んでみた。
「十二国」とは、その名の通り12の国からなる世界。中心にある神々が住まう地を、国々が幾何学的に取り囲んでいる。私たちが住む「こちら側」とは「虚海」という海でつながっている。ただし、人間は「こちら側」から「あちら側(十二国)」への一方通行しかできない。
シリーズ第1作の本書の主人公は中嶋陽子、女子高の1年生。職員室でケイキと名乗る膝に届く金髪の男の訪問を受け、そこからは怒涛の展開。窓ガラスが突然全部砕け散り、でかい怪鳥の襲撃を受け、その怪鳥相手に大立ち回りを演じ..。
それらが落ち着くと、陽子は十二国の1つ「巧」という名の国の海岸に打ち上げられていた。その国では「こちら側」から来た者は「お尋ね者」で、陽子は追手に追われ、妖魔と呼ばれる魔物たちの襲撃を受ける。落ち着いたのは一時だけで、その後も緩急を付けた波乱の展開が物語の終盤まで続く。
陽子は、ちょっと醒めたところはあるが「普通の女子高生」だ。その陽子が逃避行を重ねて野宿を繰り返し、身一つで妖魔と戦う。そのことに最初は、陽子本人はもちろん、読者も違和感を感じてしまう。しかし、いつの間にかその違和感は消えている。陽子の中の何かが目覚めて、それだけ陽子が「変わった」からだ。
面白かった。まぁ以前からどんな物語かは何となく聞いていて、ハマりそうな予感がしてはいた。ハマってしまうのが怖くて、読むのを敢えて後回しにしてきた面もある。しかし、読んでしまったものは仕方ない。案の定この世界に首まで浸かってしまいそうだ。下巻の裏表紙の紹介に書いてある通り「十二国の大抒情詩」は始まったばかりだ。
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嬉しすぎます・・・!!
感想を聞ける(見れる)だけでも嬉しいのに、
まさか名前まで載せてもらえるとは・・・!(感涙)
十二国記の世界、まだまだ飽きさせません!
どっぷりハマって下さい~!
あまねママさん、コメントありがとうございます。
予想通り、どっぷりです(笑)