著 者:細田守
出版社:KADOKAWA
出版日:2015年6月25日 初版発行
評 価:☆☆☆(説明)
多くの紹介は必要はないだろう。細田守監督の同名の映画が現在公開中。公開18日で約212万人の観客動員というヒット作になっている。本書はその原作小説で、細田監督自身による書き下ろしだ。
主人公の名は蓮。9歳の時に母親が交通事故で亡くなった。父親は以前に母親と離婚している。そのため、母の親戚たちに引きとられることになった。しかし、蓮はそれを拒否して一人で生きていくことを選ぶ。
この後、蓮は「バケモノの世界」に迷い込んで、「熊徹」という名の乱暴者の弟子となる。そして「九太」という名で生きていく。物語は「バケモノの世界」での「人間の子」の九太の成長を中心に描く。
映画公開後20日あまりなので、ストーリーについてはこれ以上触れない。ただ、とてもよく練られたストーリーだと言っておく。少年の成長、それと裏腹の孤独、抱えた闇、もう一つの世界、冒険、衝突、回復、再生。
私は「映画」を先に見て「小説」を後から読んだ。監督自身による書き下ろしということもあって、ストーリーに違いはない。違いはないけれど、この順番でよかったと思う。「映画」を観てワクワクした。「小説」を読んで「あのシーン」の意味がよく分かった。
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