著 者:マーガレット・デュマス 訳:島村浩子
出版社:東京創元社
出版日:2009年6月30日 発行
評 価:☆☆☆☆(説明)
「本が好き!」プロジェクトで献本いただきました。感謝。
著者のデビュー作。2003年の英国推理作家協会のデビュー・ダガー賞にノミネートされた作品。デビュー・ダガー賞というのは公募の未発表作品に対する賞。要するに新人作家の登竜門のような位置付けなのだろうと思う。
ノミネート作品であって受賞作ではないし、「セレブ探偵と旦那様の華麗なる(?)活躍」という帯の惹句からは、何だか薄っぺらい「主婦探偵モノ」が想像されたのだが..、これは面白かった。
主人公チャーリーは「小国の財政をまかなえるほど」のサンフランシスコに住むお金持ち。「それなのに」と言うか「それなので」というか、「西半球でいちばん恋愛が困難な女」と言われ、結婚なんてしないと思われていた。その彼女が知り合って6週間のジャックと、ロンドンで電撃結婚して帰国する飛行機が冒頭のシーン。
それで帰国して泊まったホテルの浴槽に女性の死体があったり、従姉妹が誘拐されたり、出資する劇団にトラブルがあったり、と事件が次々と起きる。それを、チャーリーが持ち前の行動力と機転で次々と見事に解決...、という話ではない。それでは薄っぺらい「主婦探偵モノ」だ。(それでも、その主婦がゴージャスな女性というだけで、テレビではウケそうだけれど)
ではどういう話か、を言ってしまっては、読む楽しみが半減してしまう。サイコ殺人と007シリーズをミックスして、米国流のジョークをまぶして、カラっと揚げたような作品とだけ紹介しておく。
ところで、原題は「Speak Now」キリスト教式の結婚式で読みあげられる「この結婚に異議のあるものは、いますぐ申し出なさい」という意味の言葉。知っているとより物語が楽しめるかも。
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こんばんは。あがさです^^
今、読んでる途中です。「何か文句があるかしら」。
YO-SHIさんの書評を読もうかどうか迷いましたが、読んじゃいました^^
最後の作品のイメージ。
期待しながら読んでみたいと思います。
カラッと揚げた感じかぁ^^
何か文句があるかしら
「何か文句があるかしら」(マーガレット・デュマス/島村 浩子:東京創元社)、ちょっと、いや、かなり変わったタイトルである。タイトルから何となく想像できるかもしれないが、セレブな女性が探偵役を務めるミステリーだ。気の弱い私など、セレブ女性から、「何か文句があ……
あがささん、コメントありがとうございます。
読んでいらっしゃる最中ということなので、くわしくは
言いませんが、起きている事件はけっこう大変なんですが
それが深刻になりすぎないスパイスがかかっているようです。
読み終わったら、感想を聞かせてくださいね。
何か文句があるかしら?
何か文句があるかしらマーガレット・デュマス/島村 浩子 訳東京創元社1302円A
おはようございます。あがさです^^
やっと読み終わりましたぁ….。
1ヶ月かかりましたよ^^;
トラックバックさせていただきました。
しばらくは”オーケイ”が合い言葉になりそうです…^^;
あがささん、コメントありがとうございました。
あがささんのブログも拝見しました。
「きみの言いたいことは分かったよ、かぼちゃ姫」(←ジャック風
いまいち物語に入り込めなかったようですね。
相性の問題もあるし、アメリカ風のノリに戸惑われたのかも。
これって、BSでやってるアメリカのテレビドラマの展開と
そっくりだと思います。ポンポンとテンポの良さでエピソードを
つないでいく感じ。敵は悪い人、味方はみんな良い人。