壇蜜日記

著 者:壇蜜
出版社:幻冬舎
出版日:2014年10月10日 第1刷 2016年7月15日 第7刷
評 価:☆☆☆(説明)

 著者は久米宏さんと一緒に「久米書店」という、本を紹介する番組に出演されていて、何回か見たことがある。その時「あぁこの人はとても頭のいい人なんだなぁ」と思った覚えがある。

 例えば、ゲストの言葉を聞いて、それを著者が別の言葉で言い換えて確かめることが多いのだけれど、言い換えた言葉の方がうまく言えてたりするのだ。

 というわけで、著者に少し興味があったので、書店で本書を見かけた時に購入して読んでみた。

 2013年10月7日から2014年8月16日までの約10か月間、毎日の日付と共に、多い日で10行(300字ぐらい)、少ない日は1行だけの文章が並んでいる。日記だから、その日あったことや思ったことが記されている。

 内容は、コンビニで猫のコミックを買い、ドラッグストアで洗濯洗剤の詰め替え用を買う、という暮らしの一コマや、仕事で出かけた先であったことなど。「久米書店」のことも書かれていた。それから家族のことも少し。

 一見するととりとめのないつれづれ書きだ。ただ、全体としては意外と(いや予想通りに)内省的な思考を感じる。時折登場する短い日記には、底のしれない空虚さえ見える。

 ある日の日記。「そんなに価値のあるタレントじゃないのは分かっています。だけどもう少しだけ褒めたり笑ったり優しくしてもらえないでしょうか...って、となりの人に言えたら。

 著者は、生きにくい世界を生きているらしい。

(2016.9.25追記)
「久米書店」は9月25日で終了し、10月7日から曜日と時間を変えて「久米書店midnight~夜の本の虫~」という番組が始まるそうです。

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3つのコメントが “壇蜜日記”にありました

  1. レビ

    久米書店、たまに見てました。
    興味を持ってたところ
    コント番組にでている彼女が、おもしろくて
    いよいよ、気になってました。

    YO‐SHIさんのこの書評を読んで
    やっぱり、と思いました。

  2. YO-SHI

    レビさん、コメントありがとうございます。

    私も見たのは「たまに」ぐらいです。著者自身が出演して著作についてお話されるので
    見た時はいつも興味深かったです。録画したりしてもっと熱心に見てもいいようにも
    思うのですが、なぜかいまだに「たまに」です。(笑)

    コント番組にも出てるんですね。面白そうなので見てみます。

  3. レビ

    あ~、ごめんなさい!

    コント番組は、もう終わってしまいました。

    NHKBSの、コント侍という 番組だったんですが。。

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