RDG レッドデータガール はじめてのお化粧

著 者:荻原規子
出版社:角川書店
出版日:2009年5月30日 初版発行
評 価:☆☆☆(説明)

 「RDG レッドデータガール はじめてのお使い」の続き。

 主人公の鈴原泉水子(いずみこ)と、同級生の相楽深行(みゆき)の2人が前作から引き続き登場。舞台は前作の熊野古道に近い山深い里の中学校から、一転して鳳城学園という東京の私立高校に移る(もっとも東京と言っても高尾山の近くなのだけれど)。泉水子はそこに新入生として入学してきた。

 ざっとおさらいすると、泉水子は「姫神憑き」という、その身に神が降りる体質?で、深行はそれを守る山伏の家系の男。泉水子の父親が進学先として選んだ鳳城学園も、どうやら普通の学校ではない。追々分かるのだけれど陰陽師やら戸隠忍者やらが「集められている」らしい。、

 泉水子の成長が著しい。と言っても「ひとりで高尾山まで来れた」とか「券売機で切符が買えた」とかいったことなんだけれど。でも、これは外から見える象徴的な出来事であって、それを上回って内面も成長した。自分で考える、自分を受け入れる、ことができるようになった。

 舞台が高校に移って、登場人物のほとんどが高校生になって、寮生活や生徒会や部活動が描かれて、ますます「学園モノ」の様相が濃くなってきた。濃いと言えば、学園の生徒たちのキャラクターも濃い。「影の生徒会長」なんてのもいて。物語がどこに行こうとしているのか、目が離せない。

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