シュエイクスピア1

書影

著 者:シェイクスピア (訳:福田恒存)
出版社:中央公論社
出版日:1993年10月20日発行
評 価:☆☆☆(説明)

 シェイクスピアの戯曲のうち、ハムレット、オセロー、アントニーとクレオパトラ、リチャード三世、夏の世の夢の5篇を収録。
 知らない人はいないと思われる有名な作家の手になる作品だ。名前だけは知っているが読んだことがない人の作品、とも言えるかもしれない。かく言う私も、読んだ記憶はなく、一度試しに読んでみたいと思い手にした次第。
 ストーリーは至って単純明快。現代の小説も演劇も、なかなか凝った筋書きで楽しませるものばかりであることを思えば、かえって新鮮な感じさえする。読み込みが浅いだけで、実は奥深い意味があるのかもしれないけれど。 これらは戯曲なので、舞台で上演することを目的に書かれたとすれば、これぐらい筋がまっすぐに通っているほうが良いのだろうと思う。
 率直な感想を言えば、ハムレット、オセロー、アントニーとクレオパトラはそれなりに楽しめる。リチャード三世は、とっつきは悪いが奥深い物語。夏の夜の夢は、タイトルはロマンチックだけれど、面白くはない。
 それにしても、世界中で多くの研究者がシェイクスピアを研究しているようだけれど、何を研究するというのだろう。面白いとか感動したとかではだめなんでしょうかねぇ。

 大人なら(少し背伸びした子どもも)教養として読んでみても良いのでは?

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