大量監視社会 誰が情報を司るのか

書影

著 者:山本節子
出版社:築地書館
出版日:2008年4月20日初版発行
評 価:☆☆☆(説明)

 「本が好き!」プロジェクトで献本いただきました。感謝。

 著者は、行政ウォッチャー、調査報道ジャーナリストとして、主に環境問題、ゴミ問題に取り組んでこられたようだ。他の書籍は読んだことがないのでわからないが、本書を読む限り、膨大な資料を読み解き、そこから1つの文脈を探り当てる手法のようだ。その手腕は並大抵のものではない。各章末に記載される参照資料の量が、著者の分析力とエネルギーを表している。

 高速道路に設置されたETCやNシステム、コンビニやスーパーなどの商業施設に留まらず街中に設置された監視カメラなどによって、我々の生活は監視されている。本来、「監視」というのは、悪を為す可能性のある者を見張ることであったはずが、「安心、安全のため」という名の下に、国民全員を監視する仕組みが出来上がってしまっている。これが、タイトルの「大量監視」の意味するところだ。

 話は、官僚と企業との癒着、いや実際には企業に主導権を取られている実態とか、米国の悪名高い盗聴システム「エシュロン」の話とか、様々に発展して行き、それぞれ読み応えがある。そして、その発展が収斂していく先にあるものは、「日本はまた戦争をするのではないか?」という重大な懸念だ。
 住基ネット、教育基本法改正、有事関連法、IT機器やGPSの利用など、一つ一つの出来事は、若干の違和感はあっても、許容範囲、もしくは好ましい変化だとさえ思えるようなものであっても、あるフィルターを通して見ることで、とんでもない方向を指し示していることが分かる、そんな感じだ。

 9.11以降、国外や入出国を見ていた米国の監視の目が、米国内に向き始めた。日本の警察組織だって、国民の安全を守る組織もあるが、国の治安や体制維持のためには、国民を監視し、場合によっては拘束する組織だってあるのだ。
 本書は、最後の章でナチスのユダヤ人虐殺の際に、いかに情報システムが有効に使われたかを示している。そういったことを考え合せると、一見バラバラに取得されているように見える、我々の生活の断片の情報が、一か所に集約される可能性があるとしたら、サブタイトルの「誰が情報を司るのか」の答えが「国家」であるとしたら...著者の重大な懸念が、起こりうる現実となって迫ってくる。

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家守綺譚

書影

著 者:梨木香歩
出版社:新潮社
出版日:2004年1月30日 発行
評 価:☆☆☆☆(説明)

 「家守」はヤモリではない、イエモリと読む。さらに、平安貴族でも徳川一族でもない。主人公綿貫征四郎は、亡くなった親友の高堂の実家が空くのに伴い、そこに住んで管理をしている。つまり「家の守」をしている。それで家守。
 場所は京都。山一つ越えたところに湖がある、その湖から引いた疎水の近くとあり、文中に登場する山の名前などから考えると、山科から大津にかけてのあたりらしい。時代は、トルコの軍船の遭難事件への言及などから推察するに、明治の中ごろか。
 山科は古くから宿場町として栄え、この頃には鉄道も通っていたので、決して辺鄙な田舎町ではなかっただろう。それでも100年以上前の日本には、この小説のような、濃密な自然や異世界を感じる空気が流れていたに違いないと思う。

 そう、本書では様々な怪異なことが起こる。死んだ親友の高堂は壁の掛け軸を通ってやってくるし、主人公は何度か異界へ迷い込みそうになる。河童や鬼、狐狸妖怪の類が次々登場する。そういった短編が28編収められている。
 しかし、決して怪奇小説のような怖さを感じさせないのは、話の背景を流れる時間がゆったりしていることと、こういった怪異な現象を、登場人物たちが普通に受け止めているからだろう。
 とくに隣家のおかみさんが、いい味を出している。池の端に落ちていた気味の悪い布か皮か分からないものを見て「河童の抜け殻に決まっています」。散歩の途中で見かけた不思議な老人のことを聞くと「それはカワウソですよ」しかも「この辺の最近の子供なら、みんな知っている」とくる。悪さをするものならそれに備えるのが知恵だし、害がないのなら特に騒ぐこともない。誠に自然体の暮らしぶりなのだ。

 私は、乱読多読気味の読書なので、基本的には時間と気力のある限りドンドン読み進めます。本書もそうして読んでいたのですが、なかなか先に進まない。つまらないわけではないのにどうしてだろう、と思っていました。
 それは、本書の時間の流れがゆったりしているからなんだと思います。気が付くと、何となく今読んだ話を思い返して浸っていました。そんなことを一話ごとにやっていたので読み進まないのでした。
 この本は、手元に置いといてゆったりと一話ずつ読む、そんな読み方が似合うのでしょう。そんなことを思った本は初めてなので、そうしてみたいと思います。

 本書は、「鴨川ホルモー」のレビューにコメントをくださったLazyMikiさんから薦められて読みました。LazyMikiさん、良い本を教えてくれてありがとう。

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36倍売れた! 仕組み思考術

書影

著 者:田中正博
出版社:ライブドアパブリッシング
出版日:2008年7月3日初版発行
評 価:☆☆☆(説明)

 「本が好き!」プロジェクトで献本いただきました。感謝。

 著者は、「おまかせホットライン」という保険代理店を創業し、ちょっと長めのサブタイトル「なぜ私は営業マン0人で営業利益1億円を稼げたのか?」のとおり、驚異的な利益を稼ぎ出している経営者。そのセールス手法を余すところなく公開したものが本書。
 書いてある内容は至ってシンプル。シンプルという言葉は英語では必ずしもほめ言葉ではないらしいが(つまらない、無知な、という意味もある)、私が意味しているのは「単純」であり、だから「わかりやすい」ということ。さらに言えば、読んだ人が実践しやすいし、応用も効く。ノウハウ本としてはすごく大事なことだと思う。

 著者の主張をひとことで言ってしまうと「売らずに、売れる」ようにする、である。そのための方程式があって、それは「(商品を魅力的に見せる)×(それを欲しいと思う人を探す)×(目の前にそっと置く)」だ。なんだか、当たり前すぎて拍子抜けしてしまいそうだけど、本書の素晴らしいところは、これを実践するための電話の掛け方と、DMの作り方と送り方が紹介されている点だ。それも、その手法は著者の会社で効果が実証済みときている。セールスに関わる方には一読の価値があると思う。

 電話とDMと言えば、どこから情報を仕入れるのか、頼んでもいない様々なDMが届き、家にいると「この度、大変オトクな○○が発売され….」という電話セールスに辟易する。そんな経験をお持ちの方が多いのでは?本書では、このテのセールス手法を「間違い」と言って切り捨てている。電話でセールスするのも、DMが届いた頃に電話フォローするのも、ああ言えばこう言う式の食い下がりも、きれいなデザインのDM封筒も、あれもこれも間違い。

 詳細は本書に譲るとして、1つだけ有益なヒントを。それは、著者のオリジナルではなく、ホイラーという経営学者の考えだそうですが、[YOU]能力というもの。つまり相手側に立つ能力、お客の目を通して自分の商品を見る能力、が大事だということ。上に書いた電話セールスやDMが好きな人は少ない。ということは、これらの手法は[YOU]能力に欠けていることは明らかなわけだ。

 最後に、タイトルの「36倍売れた!…」は、著者の会社のDMの成約率が11.56%で、これをDMの世界で言われる「センミツ(千三つ)」、つまり1,000に3つぐらいしかレスポンスがない、の0.3%と比較して36倍というわけ。
 そして、サブタイトルの「営業利益1億円…」だけど、どういう期間の金額なのかこのレビューに書こうとして、ザッと読み返したけれど、書いてある場所が見つけられなかった。それで、色々探していてあるものを見つけた。月刊アントレの6月号に「創業わずか2年で年商1億円」という記事。そして、本書の著者紹介には「創業2年半で営業利益1億円」。きっとチャンとした説明はあると思いますが、なんだか不思議な数字。

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あなたの余命教えます

書影

著 者:幸田真音
出版社:講談社
出版日:2008年3月24日
評 価:☆☆☆(説明)

 自分の余命が正確に分かるとしたら、それを知りたいと思いますか?
 本書の主人公の永関恭次は知りたい思った、それが物語の始まり。電機メーカーに勤める部長代理、年齢は56歳、家族は妻と大学生の娘。高校時代の同級生の訃報を受けたことをきっかけに、自分はあと何年生きるのだろうか?それが分かれば生き方も変わるかもしれない...という思いを抱いた時に、余命を高精度で診断する会社に遭遇したわけだ。

 あなたの余命..というタイトルだが、何も余命が気になるのは自分のとは限らない。介護が必要な家族を抱えている場合とか、遺産目当てに年寄りと結婚したとかで、近しい人の余命が分かれば、と思うことがあるだろう。本書の他の登場人物たちは、様々な理由で自分以外の余命を知ろうと余命診断を申し込んだ人々。
 人の生き死にのことだから、どんな理由であろうと、他人の余命を知りたいと思うこと自体が不謹慎だとマユをひそめる向きもあろう。登場人物たちもそのような後ろめたさを持っている。余命診断の説明会で出会った主人公を含む4組5人の男女は、その後ろめたさからか奇妙な連帯感を持ち、メールアドレスや電話番号を交換し(名前は偽名を名乗って)、連絡を取り合うことになった。

 物語は、他の人々の事情に振り回される永関の様子が健気(56歳のおっさんには似合わない言葉だけど)で、声援を送りたくなる。なぜか、全員から相談を受けることになる。人から悩みや相談ごとを打ち明けられるのは久しぶりだ、などと言っていて、ちょっと嬉しくてはりきってしまっている。おまけに、その内の一人の17歳年下の美女とは、親密な関係になりそうな予感までして。
 読み終わって思うのは、「余命を知る」ということが、想像以上に感情を揺さぶるということだ。自分の余命はもちろん、他人のものであっても。予想に反した結果が出た時はもちろん、特に予想をしていなかった場合でさえ、受け取った結果に狼狽している。やはり、生き死にを知るのは、我々には荷が重すぎるのだ。

 人の死を扱っているのだけれど、ウツウツとした感じはしない。ヒドイ悪人も登場しないし、ちょっとホロリとさせる場面もあるし、軽めの読書にもオススメ。

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九年目の魔法(上)(下)

書影
書影

著 者:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 訳:浅羽莢子
出版社:東京創元社
出版日:2004年11月10日初版
評 価:☆☆☆(説明)

 この本は、私には少し合わなかったようだ。読み終わった直後の感想はそうだった。ジョーンズ作品は十数冊読んできて、程度の差はあってもどれも楽しめたのに。途中打ち切りのためにあわてて最終回を迎えたテレビドラマのようだった。
 途中で起きた様々な出来事が、最後の一章で見事に収束したようになっている。しかし、私にはとっ散らかった話が、ほったらかしになっているように見える。あの事件は何のためだったの?この人は結局誰なの?何でこんなことになったの? 数多くの?が、頭の中で渦巻く。

 主人公は、19歳の大学生ポーリィ。自分の部屋の写真を見ていて、今自分が覚えているものとは、少しずつ違う別の記憶があることに気づく。10歳から数年間の記憶が二重になっているようだった。
 そして、10歳のハロウィーンの日に近くの屋敷で出会った男性トーマス・リンとの関係を中心に記憶を呼び覚ます。その後、周囲の協力を得て、自分とトーマスに何が起きたのかを突き止める。
 ポーリィのトーマスに対する感情が、少女の大人の男性に対する憧れから、もう少しハッキリした恋愛感情に移っていくあたりは、ラブストーリーとしても読ませる。上下巻2冊で合計500ページを超える大書にも関わらず、読み切るのに苦労させない筆運びはさすがだと思う。

 しかし、冒頭に書いた数多くの?には困ってしまった。登場人物たちの不可解な行動、普通では起こりえない不思議な出来事。裏に陰謀や魔法の存在を強く漂わせて最終章に至るが、謎は謎のまま?
 ネット上の感想を見ると、ジョーンズ作品の中でも本書が一番、という方が結構いらっしゃる。「本を読みなれた人じゃないと難しいかも」という意味のコメントもあって、ちょっとヘコんでしまった。
 巻末の解説によると、「詩人トーマス」と「タム・リン」という2つの民間伝承が理解のカギを握るらしい。どちらも妖精国の女王に囚われた男の話で、日本で言えば浦島太郎や桃太郎のように、英国では誰でも知っている物語なのだそうだ。この2つの話は、本文中に名前が出てくるし、各章の扉には引用もされている。しかし、訳詩のほんの短い引用なので、意味を理解することは難しい。

 そして、解説に書いてあるあらすじを頭に入れて、何カ所か再読してみると…あら不思議、話の要点がスルスルと頭に入ってくる。これは、誰でも知っているおとぎ話を現代に置き換えた、少女の成長の物語(ポーリィはヒーローになろうと修行していた)だった。これなら面白いし、好きだという人がいるのもうなずける。
 だから「詩人トーマス」と「タム・リン」のことを知ってから読めば、ずっと理解しやすい。反面、お話の先行きが予想できてしまうかもしれない。本書を読む前に頭に入れるか、読んだ後にするかは、読む人次第だが、どちらにしても2つの民間伝承のストーリーを仕入れることを強くオススメする。

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「本屋さんへ行こう!」に掲載されました。

 「本屋さんへ行こう!」というサイトの「あなたの書評」コーナーに、私の「青い鳥」の書評が掲載されました。ここに400~600字の書評を投稿すると、週に1本が選定されてサイトに掲載されます。そして、掲載されると、1000円分の図書カードがもらえます。ラッキ~。

 このサイトは、日本書店商業組合連合会が運営しています。街の本屋さんの団体ですね。ネット書店に押されて厳しい状況が続いてるんだろうなぁ、と思います。私の家の周辺でも廃業されるところがチラホラ。がんばって欲しいですね。
 かく言う私も、本屋さんにある本はそこで買いますが、探してもない本はネットで買います。取り寄せに10日間と言われると、ちょっと待てない...。

レイン・レインボウ

書影

著 者:加納朋子
出版社:集英社
出版日:2003年11月30日
評 価:☆☆☆☆(説明)

 「ななつのこ」で、鮎川哲也賞を受賞してデビューした著者の連作短編集。「ななつのこ」と同じように独立した短編がリレーのようにつながり、1つのストーリーを紡ぎだしていく。「ななつのこ」よりも、全編を通したストーリーが大きくしっかりとした太い流れになっている。連作短編集という、著者のスタイルが確立されてきたということなのだろう。とても面白く読んだ。

 ストーリーは、高校のソフトボール部のOGの死から始まる。
 その葬式に7年ぶりにかつての部員たちが集まる。その後は1編ずつ、1人ずつそれぞれを主人公とした、それぞれの生活が描かれる。何気ない生活の中のちょっとした事件を描くのに、著者は長けているので、1つ1つが短編として面白い。だから、最初の葬式は人物紹介の代わりかと思って、短編と短編のつながりをあまり意識しないでいた。
 しかし、読み進めるに従って、ある短編から別の短編へと、細いつながりがあることに気付いた。物語は何かに向かって進んでいることが分かる。何に向かって進んでいるのかは、何が起きているのかが明らかになる最後まで分からないが、とても大きな流れを感じることができる。素晴らしい構想力だと思う。

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銀竜の騎士団 大魔法使いとゴブリン王

書影

著 者:マット・フォーベック 訳:柘植めぐみ
出版社:アスキー
出版日:2007年12月14日初版発行
評 価:☆☆☆(説明)

 昨日紹介した「本が好き!」プロジェクトでいただいた(献本というらしい)1冊目の本。

 帯によると、米国で4巻で完結の予定のシリーズが、人気のあまり現在14巻目が出版されている、人気シリーズらしい。国内では既に第2巻の「ドラゴンと黄金の瞳」が2月に、第3巻の「いかさま師と暗黒の迷宮」が5月に出ている。
 本書はアスキーの「ダンジョンズ&ドラゴンズ スーパーファンタジー」という名のシリーズの1冊。ご存じの方も多いだろうが「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、ボードゲームのロールプレイングの草分けで、魔法やドラゴン、エルフやドワーフといった種族が登場する。

 このことから推察されるように、本書はRPGの世界をベースにした青少年向けの小説のひとつだ(恥ずかしながら、ジュブナイルというジャンルであることを、本書のあとがきで知った)。
 問題の解決のために、頼りにならない大人の代わりに少年たちが行動を起こす。生死に関わるような苦難を、その勇気や機転、行動力で克服してゆく。1つの苦難を乗り越えたと思ったら、どんでん返しがあってまた次の難題が降りかかる、一難去ってまた一難だ。
 言葉にするとこうなるが、テレビゲームのRPGをプレイしたことのある方には、「あんな感じだ」、と言えばすぐにわかってもらえるかと思う。

 主人公は、街の少年少女3人。衛兵隊長の息子兄弟2人(14才と12才)と、盗賊の娘1人(13才)。魂を抜かれてしまった街の大魔法使いを救うため、地下迷宮の中へ向かう。おおむね、主人公たちの年齢ぐらいの読者を対象としていると思われる。その年代の子どもは楽しめるだろう。
 ただ、ファンタジーなどで、子どもを主な対象としながらも、大人が読んでも読みごたえがある、という本は少なくないが、本書は、そういった類のものではない、と思う。
 無粋なことを言わせてもらえば、「それはムリでしょ」という展開が多い。何かの伏線か?と思わせるエピソードがあっても、大抵はその後に何もつながっていない。前の章の最後が、次の章のきっかけになっているだけで、それ以上の構造はほとんどない。

 しかし、一般的にはRPGというのはそういうものだ。ヒントをもらって、1つづつイベントをクリアしていく(村の長老に聞きました「伝説によると北の森に湖があり、そこには...」)。そして、大人だってRPGを楽しんでいる。同じように、大人だって本書は楽しめる。難しいことを言わずに、ドキドキしながらページをめくって行けば、結構楽しいに違いない。

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「本が好き!」プロジェクトへの参加

 オンライン書店のビーケーワンで、オススメ書評に選ばれてポイントをいただいたりしたこともあって、私の書き物が何かの特典と交換することはできないかと、欲張って色々と物色していたところ、「本が好き!」プロジェクトというのを見つけました。

 このプロジェクトは、元々は、ライブドアが出版社の協力を得て始めた実験プロジェクトで、出版社から提供を受けた本の書評を、本好きのブロガーが自分のブログに掲載する、というものです。(今は、運営を担当してきた「ずばぴたテック」という会社に委託されています)
 こうすることで、その本の評価がブログのネットワークで広がり、良い本、面白い本の情報が本好きに届くことなどを目的としています。

 この度、私はこのプロジェクトへの参加が認められ、書評を書くための1冊目の本が送られてきました。書評を書くに当たっての報酬はありません。しかし、無料で本の提供を受けることができます。
 おカネにはならないけど、書評と引き換えでタダで本がもらえるってことです。どの本でもOKというわけではもちろんありません。サイトのリストに載っている、出版社から提供を受けたものの中から選びます。ざっと見渡したところ、実用書、ミステリー、SF、ファンタジー、ノンフィクション...と、なかなか幅広い品揃えです。

 参加の方法の詳細はサイトを見てもらいたいのですが、自分のブログを持っていることが条件で、800字以上のサンプルの書評を送って審査を受けます。私の場合は1週間ぐらいで審査結果が出て、参加が認められました。
 本の感想、書評をブログに載せている方なら一見の価値あり、と思いますが、いかがですか?