マッキンゼー式 世界最強の仕事術

著 者:イーサン・M・ラジェル(訳:嶋本恵美、田代泰子)
出版社:英治出版
出版日:2001年4月20日第1版 2001年5月20日第10刷
評 価:☆☆☆(説明)

 マッキンゼーの問題解決のノウハウを紹介したもの。本当のノウハウはこんな本を読んだぐらいでは身に付けることができないのは当然なので、著者の責任ではないかもしれないけれど、この本を読んでも仕事ができるようにはならない。それでも、世界最大のコンサルティングファームの内幕が少し覗ける。ためになる話もけっこうある。
 要点を3つ挙げると(マッキンゼーでは、3というのがマジックナンバーなんだそうだ。どんなことでも、3つにまとめて表現すると良いらしい)、「問題を構造分析して構成要素に分けること」「問題解決の当初仮説を立てること」「リサーチの重要性」といったところか。(正直言って、3つ目はムリやり考え出した)
 構造分析と言うのは、一見どうしたらよいかわからない問題も、分析してバラバラの要素に分解すれば、それぞれは単純化されるので、解決策を考えやすい、ということだ。当初仮説と言うのは、問題解決策を仮に立てて、それを検証するプロセスで真の解決策に近づくことができる、ということだ。ここで大事なのは、当初仮説は攻撃するために立てるものなので、その仮説を補強することを目的にデータを探すということはNGだ。本末転倒になってしまう。

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