年も押し詰まってきましたが、今年はこのブログでこれまでに、ぴったり100冊の本を紹介することができました。☆の数で言うと「☆5つ」は2冊、「☆4つ」は46冊、「☆3つ」は47冊….となりました。我ながら「☆5つ」が付けられない性格にあ然とします。
それで、初めての試みなのですが、今年読んだ本にランキングを作ってみました。小説部門は10位まで、ビジネス・ノンフィクション部門は5位までです。正直言って順位を付けるのは難しかったです。特に小説部門は10個に絞るのにも苦労しました。面白かったあれもこれも泣く泣くランク外に...。
また、皆さんからご意見もいただきたく、右のサイドバーに人気投票を設けました。お気に入りの本などありましたら、ドンドン投票してください。では、ご覧ください。
■小説部門■
順位 | タイトル/著者/ひとこと | Amazonリンク |
1 | ゴールデンスランバー / 伊坂幸太郎 | Amazon 商品ページへ |
面白い物語を数々紡ぎだしている著者の作品の中でも群を抜いた、著者渾身の1作。本屋大賞、山本周五郎賞受賞も納得の第1位。 | ||
2 | チョコレートコスモス / 恩田陸 | Amazon 商品ページへ |
本書を図書館の棚で見たのは、幸せな出会いだった。演劇界を舞台とした秀作。演技の迫真の描写に震え、アイデアの豊富さに驚いた。 | ||
3 | スカイ・クロラ シリーズ / 森博嗣 | Amazon 商品ページへ |
本編5冊、短編集1冊のシリーズ。独特の透明感と浮遊感がある空のシーンがCOOL。「分からないことが心地よく楽しい」不思議な作品。 | ||
4 | ドミノ / 恩田陸 | Amazon 商品ページへ |
27人と1匹?が織り成すバラバラのストーリーがドミノ倒し的に展開する、ノンストップコメディ。理屈抜きに楽しめるエンタテイメント作品。 | ||
5 | 青い鳥 / 重松清 | Amazon 商品ページへ |
ひとりぼっちの子どもにそっと寄り添う教師の話。子どもの心を丁寧に描く。子を持つ私にはつらいほどに、心の深いところに届く物語。 | ||
6 | 家守綺譚 / 梨木香歩 | Amazon 商品ページへ |
不思議なことが日常に溶け込み、時間がゆったり流れる。乱読多読の私もゆっくりとしか読めない。手元に置いて少しずつ読みたい作品。 | ||
7 | バッテリー / あさのあつこ | Amazon 商品ページへ |
頑ななまでに野球に純粋な天才中学生投手を描く。私には分からなくなった少年の心に少し触れられる。児童書ながら読み応え充分。 | ||
8 | 海駆ける騎士の伝説 / ダイアナ・ウィン・ジョーンズ | Amazon 商品ページへ |
「ファンタジーの女王」のデビュー前の中編作品。後作のような「ひねり」はないもののワクワク感は充分。DWJの入門編としておススメ。 | ||
9 | 精霊の木 / 上橋菜穂子 | Amazon 商品ページへ |
アジアンハイファンタジーの名手のデビュー作はなんとSF。しかし自然との共生、太古の知恵などのメッセージが生きた著者らしい作品。 | ||
10 | 阪急電車 / 有川浩 | Amazon 商品ページへ |
甘~いお話で読者を獲得してきた著者の連作短編集。阪急今津線に乗り合わせた数組のカップルたちの物語。往復の構成がオシャレ。 |
■ビジネス・ノンフィクション部門■
順位 | タイトル/著者/ひとこと | Amazonリンク |
1 | 夢をかなえるゾウ / 水野敬也 | Amazon 商品ページへ |
いわゆる自己啓発本、HowTo本ですがとにかく面白い。この本を読んで成功を手に入れる人は少ないと思うが、群を抜く面白さで第1位。 | ||
2 | ハイコンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代 / ダニエル・ピンク | Amazon 商品ページへ |
社会は「情報化」から「コンセプト」の時代に。IT関係や弁護士など、今もてはやされる「ナレッジワーカー」の職が危ないという警告の書。 | ||
3 | もう、国には頼らない。 経営力が社会を変える / 渡邉美樹 | Amazon 商品ページへ |
学校、病院などの「公」の事業を「民」で手掛ける、ワタミ社長である著者の直球勝負の正論。自分でやったことばかりので反論できない。 | ||
4 | ワーキングプア 日本を蝕む病 / NHK「ワーキングプア」取材班 | Amazon 商品ページへ |
格差が小さいと言われる日本を蝕む「新貧困」のレポート。金融危機でさらに問題は深刻になっているはず。もう問題を先送りにはできない。 | ||
5 | イノベーションの達人! / トム・ケリー,ジョナサン・リットマン | Amazon 商品ページへ |
世界的に有名なデザイン会社のGMが考える、イノベーションに必要な10の人材。組織の革新や自らのゴールを考える枠組みとして最適。 |
小説部門の上位に挙げられている本、
しっかりメモして文庫化を待ってみます♪
一年の総まとめ、真似してやってみようと思います!(・ー・)
(その際はこちらにTBさせていただいていいですか?)
おおー、年間ベストが出てますね。
小説部門で読んでないのは、ゴールデンスランバー
スカイクロラの4・5冊目、青い鳥、精霊の木。
読んだ本は私も大好きなのばかりです。
「精霊の木」が読んでみたいですねえ。
メモしておかなくっちゃ。
liquidfishさん、コメントありがとうございます。
ちょっと前に出たのもあるので、もう文庫化されているものも
ちらほらありますね。また、読まれたら感想などを教えてください。
トラックバックは大歓迎です。待ってま~す。
—-
四季さん、コメントありがとうございます。
守人シリーズを読破された四季さんには「精霊の木」は、
特におススメです。上橋さんの「何かを伝えたい」気持ちが
伝わってくるような作品です。
ゴールデンスランバーもまだなら是非。
読み込んで見てください。面白いと思います。
YO-SHI さんこんにちは。
ベストテンを拝見して、びっくりしました。好きな作家の名前がたくさん並んでいましたので。恩田陸、重松清、あさのあつこです。
「ゴールデンスランバー」は早く読みたいのですが、図書館で予約が殺到していて当分順番は回ってきそうにありません。
やっぱり買おうかな~
Pokeさん、コメントありがとうございました。
重松清さん、あさのあつこさんは、ランク入りした作品しか
読んでいないので「好き」と言うのはおこがましいのですが、
私の好みド真ん中の感じでした。
恩田陸さんは、選んで読んでいることもあるのですが、どれも
良かったです。2作品のランク入りです。
しかも「光の帝国」を入れるかどうか最後まで悩んでいました。
振り返ってみると、今年は恩田陸さんのおかげで良い本読みな
暮らしになったようです。
[年間総まとめ]2008年の読書
まだ2008年ちょっと残っていますが、ここら辺でまとめてみます。 (現在、京極夏彦『絡新婦の理』を読書中。年内に読み終わるかな?) ここ2年くらいですが、読んだ本&観た映画は全部記録に残しています。 今回、絵本や漫画を除外して、再読した本も除外して数えてみました…
すごい!今後の読書の参考になりますね~。メモっときま~す^^
伊坂さんは今年、「死神の精度」ではまったけど、
その後はあまり読めなかったので来年は次々読んでいくつもり!
恩田陸さんも制覇してみたいですね~。
でも順位つけるのって難しいですね。
私には無理だったので、今年の読書を振り返った記事にして
まとめてます。近々アップするつもりです。
るるる☆さん、コメントありがとうございます。
私は、伊坂さんも、恩田さんもそんなに沢山は読んでないんですが、
読んだ本はだいたい「当たり」でした。
特に恩田さんは、いろんなジャンルの本を書かれているようなので、
私の好みに合いそうなのを選んでいたんですが、来年はちょっと
他のも読んでみようかと思っています。
るるる☆さんが紹介されていた「卵のふわふわ」を今読んでいます。
昨年読んだ本の個人的ベスト10
謹賀新年! 昨年は、当ブログをご愛読下さりありがとうごじました。今年も、引き続きよろしくお願い申し上げます。 色々なブログを訪問してみると、年末から、昨年のベスト10に関する記事が多いのに気がつく。当ブログは、一応書評ブログなので、年の初めに、昨年読……
YO-SHIさん、過去記事にこんばんは~!
ランキング、大変興味深く拝見しました。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズって・・・、あ、「ハウル」の原作の人?
私は「ハウル」とその続編しか読んだことがないのですが、で、続編はいまひとつだったように思ったのですが、他にも面白い作品があるのか~。メモります。
「阪急電車」がナント、ランク・イン!^^
かなり意外な思いです。
上橋さんの守り人シリーズ(と、それに続くシリーズ)は、文庫化されたものしかまだ読んでいないのですが、上橋さんとかいしいしんじさんとか、梨木さんの「裏庭」とか、大人向けと児童書の境界辺りに位置する(ように私には思われる)作品群って、どうもまだ自分のなかでおさまりが悪く、十分楽しめていない思いがしています。
ランキングの中には、まだ読んでいない作品がいっぱいあるので、今後の読書の参考にさせて頂きますね!まずは「チョコレートコスモス」だ!
・・・あ、ガネーシャの本が別ランキングでトップだったのも愉快でした~^^
こちら、今さらですが、トラバ送らせて頂きますね。
lazyMikiさん、コメントありがとうございます。
「チョコレートコスモス」は、ホントに良かったです。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズさんは、私のお気に入りの作家さんの
一人です。映画化されて「ハウル」が有名ですが、私としては、
その他の作品に面白いものがたくさんあると思います。
ランキングにある「海駆ける騎士の伝説」も良いのですが、
おススメなのは、クレストマンシーシリーズ。「クリストファー
魔法の旅」と「トニーノの歌う魔法」あたりでしょうか?
「阪急電車」は意外ですか?ちょっと甘すぎる感じはありますが、
私、神戸で生まれ育ったもので、あの辺りの雰囲気が何となく
分かるんです。まぁ、それでググッと来てしまったかも。