著 者:万城目学
出版社:文藝春秋
出版日:2010年7月10日 第1刷
評 価:☆☆☆☆(説明)
「鹿男あをによし」「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」そして「かの子ちゃんとマドレーヌ夫人」。奇抜な着想で、ドラマ化・映画化されるベストセラーを連発する著者。その暮らしはやっぱり少し変だった。本書はBoiled Eggs Onlineの他、様々な雑誌に掲載されたエッセイ31編をまとめた初エッセイ集。
男子校に通った中学生時代から学生時代を経て、工場勤務の会社員時代、デビューまでの雌伏の無職期間、そしてデビュー後と、飄々とした著者の周りでは度々「面白いこと」が起きた。特に中学時代のエピソード「木曜五限 地理公民」には笑った。文庫本になったからと言って、本書を人前で、特に電車の中でなんかで読まない方がいい。絶対に笑いを堪えられないから。
それから著者のこの行動力の源は何なのだろう?私も学生時代には、好奇心に任せて方々に旅に出かけた。ちょうど流行っていたので、バックパックでヨーロッパや中国にも。でも著者が出かけた、気温摂氏52度の灼熱のドバイにも、ウランバートルから車で3日+馬で2日というモンゴルの山奥にも行こうなんて思いもしなかった。
また、そこに行った理由が、「砂漠を一度見てみたい」とか「モンゴル人になりたかった」というのだから驚きだ。「好奇心」には違いないが、旅の過酷さと比べるとあまりに軽い。そう、著者の周りで「面白いこと」が起きたのは事実だが、それを捉える感性が優れているし、何よりも著者の行動そのものが「面白いこと」を引き寄せている。
初出が様々だからなのか、「面白い話」の中に「いい話」が混じって現れる。不意を突かれて涙ぐんだり笑ったり。緩急自在のエッセイ。オススメです。繰り返しますが、人前で読まない方がいい。万一読む場合はご注意を。
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楽しいエッセイですよねぇ。
続編・・・というか、エッセイ第2弾の「ザ・万遊記」も面白かったけれど、
話題のバラエティー豊かさでは本書の方が上だった気もします。
トラバを送らせて頂きます――っていっても、YO-SHIさんのブログには上手く
送れたためしがないのですが(あ、まず間違いなく、私の方の不備ですので)。
とりあえずトライ。
lazyMikiさん、コメントありがとうございます。
そのうち「ザ・万遊記」も読んでみようと思っています。
lazyMikiさんの記事も拝見しました。
シモネタって笑えますね。でも「何がそんなにおもしろいのか?」って
娘に聞かれても、説明できません...
トラックバックの件、ご迷惑をおかけします。
あまり期待できないのですが、ココログサポートにメールで問い合わせ
ました。他の方のFC2からのトラックバックは受けているものもあるので
原因さえわかれば、対処方法はあるはずなんですが。
YO-SHIさんこんばんは。
当方からのトラバが送信できていない件、FC2のサポートにも問合せ中です。
もう一度だけ送信トライさせて下さいね。
もしかするとダブって届いてしまったりするかも知れないのですが、ご迷惑をおかけしたら申し訳ありません<(_ _)>。
lazyMikiさん、コメントありがとうございます。
FC2に問い合わせていただいたようで、お手数をおかけします。
こちらもココログに問い合わせ中です。
最初は「トラックバック送信者の操作に不備がある可能性が..」
という紋切り型の返事でしたが、再度、キチンとした調査をお願いしたら、
今度は「調査が可能かどうか確認する」という回答が返ってきました。
(何とも回りくどく煮え切らない話ですが)
それで、lazyMikiさんの側の環境(OSやらブラウザやらなんやら)も
知りたいそうなんです。
乗りかかった船で協力いただけるようでしたら、ココログからの質問を
メールで送りますので、右サイドバーの「メール送信」にあるアドレス
にメールをいただけませんか?よろしくお願いします。