ひとりごはん 焼鳥ざんまい

著 者:グリコ、福丸やすこ、ただりえこ 他
出版社:少年画報社
出版日:2019年9月23日 初版発行
評 価:☆☆☆(説明)

 食べ物とコミックって相性がいいんだな、と思った本。

 友達に教えてもらって、ちょっと興味を持ったことがあって買って読んでみた。

 本書は「ひとりごはん」という、隔月刊のコンビニコミックスの第26巻。タイトルのとおり「ひとりで食べるごはん」を描いたいろいろなストーリーが満載になっている。巻ごとに特集テーマがあるらしく、今号は「愛しの焼き鳥」「白いご飯と、おかずと。」「おうちアヒージョ」の3つがテーマで19作品を収録。

 私が「ちょっと興味を持った」のは「焼き鳥」。私が住んでいる街には、にんにくと醤油ベースのタレに浸けて食べる「おいだれ焼き鳥」が名物になっている。(「タレに浸けて」は「タレを付けて」の誤りではなく、焼き鳥の串をコップに入ったタレにドボンと浸ける。「タレを付ける」店もあるけれど)。なんとその「おいだれ焼き鳥」が巻頭カラーのマンガになっている。

 「名物」の話をしたけれど、食べ物というのは、ふるさとの味、おふくろの味、あの時食べたあの料理、などと、思い出やもっと心の深いところとつながっているものも多い。本書には、そのあたりを描いた、しみじみと心を揺らされる作品が次々と登場する。巻頭カラーの作品もそうだった。涙腺がユルユルになってしまう。

 食べ物のもうひとつの特長は、ビジュアルが映えること。描き方が上手いと生唾が出てくるほど美味そうに見える。美味そうだしストーリーは感動的だしで、これはウケるはずだと思った。

 ひとつだけ気になったこと。19作品の全部で主人公が女性。どうして?

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