著 者:ガース・ニクス 訳:原田勝
出版社:主婦の友社
出版日:2009年12月20日 第1刷発行
評 価:☆☆☆(説明)
「王国の鍵」シリーズ第3弾。主人公アーサーの相手は、これまでにマンデー、チューズデーと来て、今回はウェンズデー。そう、水曜日のウェンズデー。創造主が造った世界の中心にある「ハウス」は7つの部分に分かれていて、それぞれに管財人がいる。ウェンズデーは「果ての海」と呼ばれる場所の管財人だ。
前作の最後で、普通の人間でいることと引き替えに足を折ったアーサーは、その治療のため入院していた。そこにウェンズデーからの昼食会への招待状が届き、次いで病室に大波が押し寄せ、ベッドごと嵐の海に押し流されてしまう。まさに急転直下、アッと言う間にアーサーの波乱に満ちた冒険が始まる。
例によって、要所要所では協力者が力を貸してくれるのだけれど、基本的にはアーサーの頑張りと幸運が頼りだ。ベッドで漂流したり、大クジラに呑みこまれたり、海賊に追い回されたりと、最後まで息つく暇もない。ぜんそく持ちのアーサーが気の毒でならない。
管財人の名前などから、7人の敵が順々に現れることは容易に予想できる。格闘系の少年マンガのように、だんだんと強くなっていくのだろう、という想像もできる。これまでに2冊読んでいて、あと5回この繰り返しかと思うと、正直に言うと退屈な感じがしていた。(偉大なマンネリというものもあるけれど)
ところが、今回はウェンズデーだけが相手ではないらしい。ついでに言えば、7人の管財人の間にもいろいろな確執があることが少しだけ垣間見える。また、前作までは端役だったアーサーの友達の少女のリーフも、今回はこの冒険に巻き込まれて、重要な役回りを演じる。このシリーズにはマンネリ批判は当たらない。物語は様々な要素が加わって複雑になって来ている。
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