「読書感想文の書き方」について

 毎年、小中学校の夏休みの時期になると、このブログに「読書感想文」という検索語でのアクセスが急増します。それで2年前に「読書感想文の宿題に思うこと」「再び、読書感想文の宿題について」という2つの記事を書きました。
 内容は「読書感想文をパクリ、コピペで済ませようというのは論外だけれど、他人の感想を読んでから感想文を書くのもどうなんでしょう?」というものと、その年の夏に「読書感想文」で検索されたアクセス数の紹介です。

 今年もその時期になりました。先日新聞に「実例作文がいっぱい!小学校○・○年生の読書感想文」「スイスイ!ラクラク!!読書感想文小学○・○年生」という2種類の本の広告が載っていました。「○・○」の部分は「1・2」「3・4」「5・6」という学年数が入ります。
 虚しいやら情けないやら暗い気持ちになりました。本を読んだ感想は、読んだ人それぞれだけのものです。ビジネス文書やあいさつ状のように、例文を参考にしたり、手直しをして使ったりするものではありません。出版社は本に携わる仕事なのだから、子どもたちが本を読んで「感じる」ことを大切にして欲しい。「そんなことも分からないのか!」と思いました。

 ただ、この本のことをブログに書くからには読んでみないといけないと思い、5・6年生向けの2冊を読んでみました。そうすると読む前とは違った考えに至りました。「使い方を誤らなければ、これはこれで良い本なのかもしれない」と思ったんです。それでAmazonのリンクも貼りました。

 2冊とも「ふせんを活用した、読書感想文の書き方」を紹介したものでした(当たり前ですが「コピーして使える読書感想文の例」ではないんです)。正直に言って、紹介されている「書き方」は、簡潔で実用的でした。量が多すぎるように思いますが、「実例」も書き方の説明のためには必要でした。
 「友だちに差がつく」だとか「ラクラク書ける」だとか、細かいコピーには物申したいことがあります。それからこの本を読み込んで、内容を自分のものにできるだけの根気と読解力があれば、何かに頼らずとも感想文が書けるんじゃないか?という疑問もあります。

 しかし「読書感想文ってどうやって書けばいいの?」と、まったく手が付けられないようなら、この本の方法を試してみても良いと思います。きっと、それなりの感想文が書けるでしょう。上に書いた「使い方を誤らなければ..」は、実例に載っている本の感想を書いてはいけない、ということです。実例にされるだけあって、例文はどれもとても魅力的です。これを読んで影響を受けないなんてことは考えられないからです。

 最後に。「読書感想文の書き方」を調べるために、このブログに来られた方たちに少しだけ意味のある情報を。私が、読書感想文に手が付けられない自分の娘にしたアドバイスです。それは、白い紙に「私はこの本を読んで○○○と思いました。なぜかと言うと」と書け、ということです。

 「それで書ければ苦労しない」と思われたかもしれません。ですがこれは、私がこのブログでどうにも記事を書けない時に使っている方法でもあるのです。一番大変なことは書き始めることで、一番大事なことはその本を読んでどう思ったかです。上に書いた一文はこの両方をクリアする最短の文章です。
 「なぜかと言うと」の続きを書いた後は、それを補う説明や本のあらすじが必要になるはずです。書いているうちに、登場人物への想いや自分の経験、その他に思ったことなど、うまくすれば次々と浮かんできます。

実例作文がいっぱい!小学校〇・〇年生の読書感想文
スイスイ!ラクラク!!読書感想文小学校〇・〇年生

2つのコメントが “「読書感想文の書き方」について”にありました

  1. YO-SHI

    履歴書の送付状さん、コメントありがとうございます。

    いただいたコメントにこんなことを言っては申し訳ないんですが、
    たくさんのブログに、全く同じコメントをされているようですね。
    (検索するとたくさん出てきました。)

    少しでもいいので、記事を読んで感じたことなどを書いていただけると
    さらにうれしいです。

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