マスカレード・ホテル

著 者:東野圭吾
出版社:集英社
出版日:2011年9月10日 第1刷発行 9月21日 第2刷発行
評 価:☆☆☆(説明)

 文庫本で売上200万部を突破した「容疑者Xの献身」など、数多くのベストセラーをモノにしてきた著者の最新刊。

 主人公は、超一流ホテル「コルテシア東京」のフロントクラークの山岸尚美と、警視庁捜査一課の刑事の新田浩介の2人。都内で発生した連続殺人事件の捜査の結果、次の事件が「コルテシア東京」で起きることが判明。新田はフロントクラークに成りすましての潜入捜査を命じられ、尚美はその教育係。

 犯人はもちろん誰が狙われているかも分からない。いつ起きるかも分からない事件。そんな手探りの状態で、「怪しい人物」を発見するために、新田はフロントに立つ。しかしホテルには実に様々な人が訪れる。「怪しい人物」も数多く来る。
 部屋付きの高級バスローブをくすねようとする客、「この部屋には霊がたくさんいる」と言って部屋のチェンジを求める客、ホテルクラークに次々と無理難題を吹っ掛ける客、結婚式の新婦を狙うストーカー...。
 ちなみに、タイトルの「マスカレード・ホテル」の「マスカレード」は「仮面舞踏会」のこと。客は仮面を着けてホテルにやってくる。見えている姿が本当の姿とは限らない。

 こうした客たちを、尚美と新田の即席コンビが見事にさばいていく。その間の2人の心の通い合いが見どころの1つ。さらに一見して事件とは関係がない、客とのエピソードのそれぞれが、連続殺人事件とその解決に結びついていく。このパズルのような組み立てがもう1つの見どころだ。

 本書の公式サイトに、「加賀恭一郎、湯川学に続く第三の男、あらわる」とある。これはもしかして、「新田浩介シリーズ」の予告だろうか?

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マスカレード・ホテル”についてのコメント(1)

  1. 笑う社会人の生活

    ホテルマンとして!

    小説「マスカレード・ホテル」を読みました。
    著者は 東野 圭吾
    題名にある通り ホテルを舞台にしたミステリー
    ホテルマンとホテルマンとして潜入する刑事
    バディものの要素もありながらも
    楽しく読めましたね
    東野作品なので読みやすさは保証済み!
    今作の面白さは ……

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