月に100万稼げる「Amazon輸出」入門

著 者:山村敦
出版社:日本実業出版社
出版日:2013年1月1日 初版発行
評 価:☆☆(説明)

 「本が好き!」プロジェクトで献本いただきました。感謝。

 やけに景気のいい、すごいタイトルの本だ。「うまい話がそうそうあるはずがない」という「良心の声」の諫言も虚しく、月に100万稼げる方法があるのなら、是非とも知りたいと思うのが人情というものだ。

 本書の内容の前に、「Amazon輸出」ついて説明する。Amazon輸出とは、同じ商品の日本のAmazonと海外(例えば米国)のAmazonとの価格差を利用した商法だ。価格差の大きい商品を日本のAmazonで購入して、海外のAmazonに出品。それが売れたら商品を梱包して購入者に発送する。価格差が大きいから、送料や手数料のことを差し引いても結構な儲けが出る。

 具体的にはアニメ、フィギュア系が狙い目だという。著者によると、例えば「未来少年コナン」のDVD BOX。日本では1万7140円で、米国では439.98ドル(1ドル88円とすると3万8720円)。著者の純利益は1万2779円になったそうだ。それに、日本のアニメは海外で評判なので「直輸入」の付加価値もあるらしい。

 さて、ここまで聞いて皆さんはどう思っただろう。「面倒くさそうだなぁ」と思った方には、この本は何の役にも立たない。「100万稼げる」とは言っても、「楽して稼げる」とは言ってない。それ相応の面倒なことはあるのだ。「これは面白そうだ」と思った方には、本書は何かしらの有意義な情報となるだろう。

 実は「Amazon輸出」には、さらに面倒なことがある。例えば、海外のAmazonに出品者として登録するだけでも、現地の銀行口座や法人設立やらが必要で、その後も税務申告などが必要になる。しかし、この面倒さにこそ本書の価値がある。本書には、こうした面倒をできるだけ回避する、著者が自ら蓄えたノウハウが満載されている。

 「月100万」は遠くにも見えないとしても、本書は「Amazon輸出」を始める人には、値千金の情報だと思う。(私は早々に「面倒くさそうだなぁ」と思ってしまったけれど)

 人気ブログランキング「本・読書」ページへ
 にほんブログ村「書評・レビュー」ページへ
 (たくさんの感想や書評のブログ記事が集まっています。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です