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富士通の皆さん、ご訪問ありがとうございます。

Access 普段は1000前後をフラフラしている、このブログの昨日のアクセス数が、昨日は倍の2000にもなっていました。先日の記事「挑む力 世界一を獲った富士通の流儀」へのアクセスが急増したようです。

 ココログのログには、「リモートホスト名」というものが記録されています。それを見るとこの記事へのアクセスのほぼ全部が、fujitsu.co.jpのドメインからのものでした。昨日だけで1108件。今朝も8時ごろから順調にアクセスが伸びています。そういうわけで、「富士通の皆さん、ご訪問ありがとうございます。

 試しに昨日の富士通さんからのアクセス数をグラフにしてみました。午後1時に急に立ち上がったのには何か理由があるのでしょうね。記事URLに直接アクセスしたものがほとんどなので、社内の情報共有システムにお知らせでも出たのでしょうか?(グループ17万人超へアピールしたとしたらすごいですね)

 グラフには出ていませんが、日付が変わった深夜にもポツポツとアクセスがあります。相変わらず(といっても私が知っているのはライバル会社のことですが、そう変わりはないのでしょう)、遅くまで残っている方がいるのですね。身体を壊さないように気を付けてください。

ブログにちょっと手を入れました。

 ソーシャルサービスのボタンを、記事の最後とブログのタイトルの下に設置しました。記事の最後のボタンは少し前に付けたものがあったのですが、それはちょっと気に入らなかったのです。トップページやカテゴリーページなど、複数の記事が並んでいるページでは、記事のボタンを押しても、ページ全体へのリンクが共有されていました。今回設置したボタンは、記事のボタンは記事のリンク、タイトル下のボタンはページ全体へのリンクが共有されます(そのはずです)。良ければ試してみてください。

 今回の作業には、もうひとつ理由がありました。このブログをFacebookと連動させようとしたのですが、それが上手くいかなかったのです。Facebookで記事のリンクをシェアすると、サムネイル画像が付くのですが、サイドバーのアフィリエイト広告の画像が自動的に設定されていました。

 それを自分で選択するためには、OGP(Open Graph Protocol)という仕様に則ったタグをサイトに仕込む必要があるのですが、私が使っているココログ・プラスでは、それができませんでした。外部のアプリを使えばできたのですが、そうするとFacebookのエッジランクというのが低くなってしまうらしく、他の人に見てもらえない...

 それで、タグのをサイトに仕込むために、ココログのプランをプロに変えました。プロにすると、テンプレートやスタイルシートが使えるので、他にも色々なことが柔軟にできます。そうなると欲が出てしまって、ソーシャルサービスのボタンも...となった次第です。

 実のところ、タグを仕込むのはわりとあっさりとできました。それに比べて、欲が出てやったボタンの設置には苦労しました。ボタンを簡単に設置できるネット上のサービスがいくつか試しましたが、ページ全体と個別の記事へのリンクをうまく切り替えられるものが見つからず、結局全部自分でタグやスクリプトを書きました。

 ちょっとやり足りないこともあるし、Facebookの動作もおかしいのですが、今回はここまでにします。また、私の試行錯誤も何かの役に立つかもしれませんので、時間がある時にまとめてみたいと思っています。

一番好きな〇〇さんの作品は?

 人気ブログランキングの「投票」機能を使って、2年ほど前に何人かの作家さんの作品の人気投票を作りました。作ったあとしばらくは、ときどき結果を覗いていたんですが、その後は放置状態でした。(投票してくださった方、本当に申し訳ありません)

 それで、先日久しぶりに確認してみると、けっこうたくさんの投票をいただいているではありませんか。例えば、右の「一番好きな森見登美彦さんの作品は?」は、この記事を書いた時点で、138人も投票いただいてました。とても申し訳なく、もったいないことをしているように思ったので、ご紹介することにしました。

 そして(これもこの記事を書いた時点では)、第1位は「夜は短し歩けよ乙女」(45票)、第2位は「四畳半神話大系」(31票)です。(「結果を見る」をクリックしていただければ、現在の投票結果が分かります)

 投票を一度作ると、選択肢を追加・変更できないので、新しい作品が入れられないことが、少し残念です。 
 

<その他の投票(第1位はこの記事を書いた時点の結果です)>

 「一番好きな万城目学さんの作品は?」 ← 第1位は「鴨川ホルモー
 「一番好きな上橋菜穂子さんの作品は?」 ← 第1位は「獣の奏者
 「一番好きな伊坂作品は?(2008年~)」 ← 第1位は「オー! ファーザー
 「一番好きな伊坂作品は?(~2007年)」 ← 第1位は「ゴールデンスランバー
 

本屋大賞予想

 明日10日は、本屋大賞の発表日です。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、今年は本屋大賞ノミネート作品を積極的に読んできました。それでもノミネート10作品のうち8作品止まりで、2作品は未読に終わってしまいました。

 読んだのは、「偉大なる、しゅららぼん」「くちびるに歌を」「誰かが足りない」「人質の朗読会」「ビブリア古書堂の事件手帖」「舟を編む」「プリズム」「ユリゴコロ」。読んでないのは、「ジェノサイド」「ピエタ」です。

 ブログのお友達の板栗香さんが「マロンカフェ」で、本屋大賞の予想をされてます。明日が発表という日にしかも2作未読のままで、厚顔だとは思いますが、私もマネをして予想をしてみます。

 本命:「ジェノサイド」 対抗:「くちびるに歌を」「ビブリア古書堂の事件手帖」 大穴:「ユリゴコロ」

 未読の「ジェノサイド」を本命にするという暴挙ですが、8作品読んだところで「これだ!」という作品がなかったための苦肉の策です。本読みの予想としてあるまじき行為ですが、「方々で高い評価を受けているから」というのが本命にした理由です。

 「くちびるに歌を」「ビブリア古書堂の事件手帖」は、広い読者層に安心して薦められる、という意味で、書店で売りやすいだろうと思いました。昨年の大賞作品「謎解きはディナーのあとで」と同様の、ライトノベルテイストな作品であることも理由です。(ただ、文庫本の受賞は難しいかなぁ。)

 「ユリゴコロ」は、私ならおススメする人を選びます。読書にダークなものを求めない人も多いからです。だから大賞にはしません。ただ、ノミネートされているのだから、この作品を推す書店員も多いのでしょうし、巷に「まほかるブーム」なる言葉も散見されます。

 過去にも2009年の「告白」のように、ダークな内容を含んでいても「これはスゴイよ!」という作品が支持を集めたことがあります。その他の年の大賞作品は「広い読者層に薦められる」傾向があるようなので、この両者のせめぎ合いの中で、「これはスゴイよ!」が勝れば、この作品が選ばれそうです。

—————–

(2012.4.10 追記)

 発表されました(「本屋大賞 公式サイト」)。大賞は「舟を編む」。以下、2位「ジェノサイド」、3位「ピエタ」、4位「くちびるに歌を」、5位「人質の朗読会」、6位「ユリゴコロ」、7位「誰かが足りない」、8位「ビブリア古書堂の事件手帖」、9位「偉大なる、しゅららぼん」、10位「プリズム」。

 「舟を編む」は、名前も挙げていないわけで、予想はハズレでした。本命にした「ジェノサイド」が2位、対抗の「くちびるに歌を」が4位(3位の「ピエタ」は未読)、ということで、ほんの僅かだけどかすったことにしようと、自分に言い聞かせてます。

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就活での「個性の封印」について

天声人語 今日は本のことではなく、新聞を読んでいて「おやっ?」と思ったことを書きます。

 今朝の「天声人語」で、就職活動での「個性の封印」について書かれていました。その象徴として黒のリクルートスーツをあげています。そして「服装一つでも、同調圧力に抵抗力のある人は頼もしい...人との違いを楽しめる。そんな個性を応援したくなる。」と結んでいます。

 「おやっ?」と思ったのは、その「天声人語」の右上にある「内定に近づくメーク」です。これは、新聞の中ほどにある記事で「誰からも好感が持たれる就活メーク」が写真付きで紹介されています。その写真の下には「就活には不向き」と書かれた「若い女性に人気のメーク」の写真。

 一面では「個性を封印」する就活を嘆息しておいて、中面では「就活向きの化粧」を画一的に指南しているわけです。朝日新聞が嫌いな人には、批判のための格好のネタでしょうが、私は殊更に騒ぎ立てるつもりはありません。「これはタイミングが悪かったよねぇ」と思うだけです。

 ある程度の年齢になると、下の年代を指して「個性がない」とか「個性を大切に」とか口にする人が多いです。私もその一人。そして「個性を大切に」ということを、何の疑いも持たずに正しいと思っている人も多い。
 就職活動については私は、「個性を大切に」に、疑問や白々しさを感じます。もちろん「個性の封印」をあるべき姿だとは思いません。しかし、企業は面接で個性的だった人を採用するんですか?と、尋ねたらどんな返事が返ってくるんでしょう?

「20代で~しておきたい」本について

 今日は、ちょっと長くなりますが、このごろ思ったことを書きます。

 最近「20代で~しておきたい」という本が、たくさん出版されていることに気が付いたんです。このブログでもこの半年で「20代で身につけたい質問力」「20代で読んでおきたい成功の教科書」、そして先日の「20代のいま知っておくべきお金の常識50」と、3冊紹介しています。

 調べてみると、昨年1年間に50冊以上もの「20代で~しておきたい」本が出版されていました。ちなみに同じ期間に30代、40代向けの本は、それぞれ10冊余りしか出ていないし、20代向けの本も2010年には10冊余り、2009年にはさらに少ないです。つまり、昨年は「20代で~しておきたい」本の、異常な出版ラッシュだったわけです。これはどうしたことなのでしょう?

 このブログで紹介した3冊は、すべて献本でいただいたものなのですが、本を送ってくださった方は、口を揃えて「若い人に元気になってもらいたいので」といった趣旨のことをおっしゃっています。裏を返せば、今の若者が元気がないように見える、ということなのでしょう。その思いは私にもあります。

 ただ、自分より下の世代を「元気がない」「頼りない」と感じるのは、今に始まったことではありません。昨年にこの手の本が集中したのには、別の要因があると思うのです。それは、政治経済社会のドン詰まり状態ではないでしょうか?前々からその兆候はありましたが、昨年はいよいよどうにもならなくなった感があります。 

 出版ラッシュは、このドン詰まり状態を見て、上の世代が悟った「諦め」と「懺悔」の気持ちの表れだと思うのです。「こんな日本にしてしまってごめんなさい。君たちには、生きづらく厳しい社会を引き渡すことになると思う」と。そして精一杯強がって「せめてそれに備えて欲しい」と、忠告するわけです。「まだ若い君たちよりは知恵がある」と思いたいのでしょう。

 しかし、例えて言うなら、「あれもこれも必要」とドンドンお金を使って、借金まみれになった父親(母親)が、「元気ないなぁ、もっと元気出せよ」と言って、あれこれ忠告しても、素直に聞く息子(娘)がいますかねぇ。「お父さんのようにならないために」って言えば、少しは説得力があるかもしれませんが。

 先日、新聞に20代の学生さんの投書が載っていました。「大人から度々「上昇志向がない」などとお叱りの言葉をちょうだいする。でも、もう大人は「経済成長!景気回復!」と疲れた顔でこれ以上叫ばないで欲しい。グローバリズム化を進め過ぎないでいてくれれば、あとは私たちが引き継ぐから」という趣旨でした。

 彼らには彼らの価値観があるのです。出版関係の方には悪いのですが、私は、上の世代がせっせと発信する、上の世代の価値観に基づく「20代で~しておけ」という忠告は、悲しいけれど彼らに受け止めてもらえていないんじゃないか?と思うのです。

あけましておめでとうございます。

 皆さん、あけましておめでとうございます。

 昨年は、3月の天災によって世の中全体が落ち着きを失い、それを取り戻せないまま暮れてしまいました。そのような中で「いつもどおり」であることを心がけ、また感謝しながら本を読んでいました。

 このブログでは、一昨年、昨年と2年続けて100作品以上の本を、紹介することができました。また昨年7月には、レビュー記事が500本になり、ひとつの節目を迎えました。さらに、文章修業のつもりで応募している、感想文コンクールのうちの2つで賞をいただき、大変励みになりました。

 今年9月には、記事を書き始めてから10年になります。こちらも大きな節目を迎えることになり、そうなれば、続けていることは自慢してもいいかな?と思っています。

 それでは、今年が、皆さんにとって良い年でありますように。

2011年の「今年読んだ本ランキング」を作りました。

 今年で4回目ですから、そろそろ「恒例の」と言ってもいいかと思いますが、今年読んだ本のランキングを作ってみました。昨年までと同じく小説部門は10位まで、ビジネス・ノンフィクション部門は5位までです。
(参考:過去のランキング2010年2009年2008年

 今年このブログで紹介した本は102作品でした。☆の数は、「☆5つ」が2つ、「☆4つ」は24、「☆3つ」は72、「☆2つ」が2つ(☆を付けなかったのが1つ)です。以前から多かった「☆3つ」が、今年はさらに増えて7割にもなってしまいました。正直に言うと、☆3つの中にも、☆3.5(4にはあと一歩だけれどかなりイイ)や、☆2.5(2にするのは申し訳ないので3)を付けたいものもあります。これを区別するかどうかが、まぁ今後の課題です。

■小説部門■

順位 タイトル/著者/ひとこと Amazonリンク
下町ロケット / 池井戸潤 Amazon
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取引先や銀行の身勝手で、存続さえ危ぶまれた下町の町工場。自らの技術力によって、巨大企業を相手に渡り合い一歩も引かない姿に勇気付けられる。
シアター!2 / 有川浩 Amazon
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そこそこ力のある小劇団の面々による群像劇の第2弾。個性的なキャラクターたちが活き活きと動き回る。芝居への想いも恋心も衝突も、すべてが「青春」。
折れた竜骨 / 米澤穂信 Amazon
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12世紀末の北海に浮かぶ島を舞台にしたファンタジーかつ本格ミステリー。魔法も魔術もありの世界と、「密室殺人」の本格推理を両立させた逸品。
県庁おもてなし課 / 有川浩 Amazon
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恋する観光小説。高知県に実在する「おもてなし課」が舞台。グダグダだった課員たちが、「使える集団」になっていく。ラブストーリーも直球と変化球の2つ。
ストラヴァガンザ / メアリ・ホフマン Amazon
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現代のロンドンと、16世紀頃のイタリアに似た街とを行き来するタイムトラベル作品。「仮面の都」「星の都」「花の都」の3部作。恋と冒険がドラマチックに展開。
ビブリア古書堂の事件手帖1 / 三上延 Amazon
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現在累計87万部のベストセラーシリーズ。古書店を舞台に、心から本を愛する美人店主が、本にまつわる物語を語り、謎を解く。「本好き」を狙い撃ちです。
コロヨシ!! / 三崎亜記 Amazon
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主人公は「掃除部」のエースの高校2年生。現代の日本のようでいて、少し軸がズレた異世界。著者の独特の怪しげな世界観の元で展開される「青春小説」。
真夏の方程式 / 東野圭吾 Amazon
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天才物理学者の湯川博士が活躍する「ガリレオ」シリーズ最新刊。美しい海辺の街で起きた殺人事件。子ども嫌いの湯川と小学生の触れ合いが微笑ましい。
きみの友だち / 重松清 Amazon
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著者は、その心のひだをそっとなぞるように、子どもたちを丁寧に描く。小学生・中学生に寄りそう10編の短編集。すべてに登場する恵美の心が切ない。
10 偉大なる、しゅららぼん / 万城目学 Amazon
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奈良 京都 大阪と、関西の街を奇想天外な騒動に巻き込んだ著者が今回選んだのは「琵琶湖」。特別な力を授けられた「湖の民」の物語。大スペクタクルあり。

 毎度のことですが、ずいぶん悩みました。10個を選ぶのに悩み、順位を付けるのにさらに悩み...。有川浩さんの作品が2つ入りました。実はこれまでの3回全部にランクインしていて、つくづく私は有川さんの作品が好きなんだなぁと思いました。
 また、「折れた竜骨」「ストラヴァガンザ」「コロヨシ!!」「きみの友だち」は、それぞれ本好きのためのSNS「本カフェ」のメンバーさんたちに教えてもらった本です。良い本との出会いをいただいて、感謝しています。

 選外の作品について言うと、「神様のカルテ」とか「謎解きはディナーのあとで」といった、話題の本をどうしようか迷いました。映像化もされて、世間一般にも話題になってしまうと、少し気持ちが落ち着いてしまうんですね(天邪鬼ですね)。それから森見登美彦さんの「四畳半王国見聞録」。私としてはとても面白かったのですが、あまりに「男汁」が濃くて躊躇してしまいました(笑)

■ビジネス・ノンフィクション部門■

順位 タイトル/著者/ひとこと Amazonリンク
知事抹殺 / 佐藤栄佐久 Amazon
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コトが起こって初めてクローズアップされる。本書もそんな一つ。原発の是非、検察への疑問、今年になって私たちが意識したことを、2年先取りしていた本。
「ニート」って言うな! / 本田由紀 他 Amazon
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「ニート」=自立していない、甘えている、といったネガティブなイメージは、問題を個人の資質に帰してしまった。それを基にした支援策の歪みを指摘する。
体制維新-大阪都 / 橋下徹 堺屋太一 Amazon
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橋下大阪市長の「大阪都構想」を記した本。支持する/しないに関わらず、よく理解した方が良いと思う。「なんとなく良さそう」で投票することのないように。
20代で身につけたい質問力 / 清宮普美代 Amazon
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「上司に好かれる上手い質問」というような、HowTo本とは違って、問題解決力や組織力の向上を目的とした質問の仕方を解説。20代以外でも役立つ。
森見登美彦の京都ぐるぐる案内 / 森見登美彦 Amazon
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森見登美彦さんの、私的「京都ガイドブック」。極端に偏りがあるので、一般には適さないと思うけれど、森見ファン、京大関係者にはウケること間違いなし。

 今年は、私たちが「何かを真剣に考える」ことを促された年でした。今年起きた事件・事故によってクローズアップされた原発、検察の問題は、1位の「知事抹殺」ですでに提起されていました。「「ニート」って言うな!」「体制維新」で書かれている、就労の問題や自治の問題にも、一段高い「真剣さ」が必要な気がします。来年には少しでも明るさが見えるようにしたいです。

これはどうしようもないのでしょうか?その後

 9月19日に、「これはどうしようもないのでしょうか?」という記事で、私のブログの記事を盗用したブログ記事が多数見つかったことを書きました。1カ月経ちましたので、今回はその経過報告です。

 9月21日に、それぞれのブログサービスのプロバイダー(Seesaa、livedoor、ココログ、YAHOO!、BIGLOBE)に、記事が盗用されていることを告げて、削除依頼をしました。各社とも「著作権侵害の申し立て」のためのページがあり、こうしたことに対する窓口は整っていました。

 しかし私の申し立てから1カ月経っても、盗用した記事が削除されたのはlivedoorブログの記事だけでした。ココログからは「ブログの所有者に連絡した」という旨のメールが届きました。ただし「解決は当事者間で」ということでした。その他のプロバイダーからは何のアクションも返ってきませんでした。

 確かに「著作権侵害の申し立て」のページには、「以後は当事者間で」とか「何らかの処置を講じることを保証するものではありません」とか書いてあります。しかし「書いてあるからいい」というものでもないと思うんです。
 「当事者間で」としながら、相手の連絡先は伝えてきません。自分で探し出して自分でコンタクトをとれ、ってことなんでしょうか?こちらの連絡先は本名も含めて先方に伝える、というところもありました。権利を侵害された方が、こんなふうに苦労や心配をしなければいけない現状はおかしいと思います。

 プロバイダーにしてみれば、権利侵害だと申し立てられたからと言って、簡単には削除できないのでしょう。権利侵害の有無を判断できないし、削除したことでそのユーザーからクレームがつくことだって有りえます。そういうことかもしれません。
 しかし、「プロバイダー責任制限法」には、権利侵害を申し立てられた場合の免責が規定されているのです。それによると、そのユーザーに記事の削除(送信防止措置)を照会して、7日経っても同意しない申出がなければ、ブロバイダーは記事を削除したことによる損害賠償の責任を負わなくて良い、と定められています(第三条2項)。livedoorでは、この法律に則った手続きが行われて、盗用ブログの記事が削除されたわけです。他のプロバイダーで同じことができない理由が分かりません。

 3年前に同様のことがあった時には、速やかに処理されたので、今回もすぐに片付くだろうと思っていました。残念ながらそうならず、解決のメドさえ立っていません。切ないです。

これは、どうしようもないのでしょうか?

 私は、友だちや読書関係のブログを、RSSリーダーに登録して、更新を見逃さないようにしています。そんな中の1つ「プリオシン海岸」に「自分のブログの記事が丸ごと盗用されている」という記事が載っていました。

 私も、3年前に「書くかどうか迷いましたが、書きます。」という記事で、同様の被害に遭ったことを書いています。それで気になったので、いくつかの記事の中の、少し長めのセンテンスを選んで、Googleで検索してみました。

 そうしたら苦もなく見つかりました。続けているとゾロゾロと、感覚的にはいくらでも出てきそうでした。これ以上やっても気分が悪くなるだけだ、と思って止めたぐらいです。これは、どうしようもないのでしょうか?この記事を書いているうちに、また腹が立ってきました。せめて簡単に発見できるツールなり方法なりがあるといいのですが。

 3年前の記事の時に見つけたブログは、私のブログともう1人の方のブログの記事を、丸ごとコピー&ペーストした「読書ブログ」でした。今回もそんなブログが多かったですが、ちょっと違うものもありました。それは、そもそも「読書ブログ」の体を成していないものと、私の記事の一部分だけが使われているものの2種類です。

 前者は、ベタテキストの段落末にネットショップへのリンクが挿入されていました。ブログ名が「アルファベット数文字+数字」で、数字の部分だけが違うものが大量に見つかりました。アフィリエイト目的なのでしょうね。

 後者は、記事の一部分に私の記事の一部分が、語尾を変えて使われていました。数行なので偶然の可能性があることは否定しませんが、語尾以外の言い回しと文章の順番がピッタリ一致しています。
 もしかしたら、ウィキペディアを引用して学校のレポートを作るように、ネットから引用して記事を書いたんじゃないかと思います。悪い事だとも思っていないし、ましてや「自分で感じたことを表現することが大事」だなんて、思ったこともないんじゃないかと、盗用された憤りと同時に、心配にもなってきました。

 下に、見つかったブログや記事を挙げておきます。そのブログのページランクに寄与するのも腹立たしいので、リンクは貼っていません。また、時間のある時に、プロバイダに削除依頼をするつもりです。URLの先が無くなっていれば、それが功を奏したと思ってください。

(2011.10.20 追記)
1ヶ月経ったところで、経過報告をしました。「これはどうしようもないのでしょうか?その後

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http://dokusyonowadai.seesaa.net/
元の記事:「銀竜の騎士団」「楽して成功できる非常識な勉強法」「西の魔女が死んだ」「チョコレートコスモス」「夜をゆく飛行機

http://blog.livedoor.jp/z9ww8163/
元の記事:「戦国武将ゆかりめぐり旅」「武田双雲にダマされろ

http://blog.livedoor.jp/fnaiki/archives/51754941.html
元の記事:「飛ぶ教室

http://04185614.at.webry.info/201007/article_5.html
元の記事:「モチベーション3.0

http://tatppag56.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-5f45.html
元の記事:「エデン

http://blogs.yahoo.co.jp/tatppag56/287942.html
元の記事:「新世界 国々の興亡

http://blog.livedoor.jp/tatppag58/archives/1573925.html
元の記事:「上と外